ベイルート:レバノンの国営メディアは、イスラエル軍がヒズボラの拠点から避難するよういくつかの地域の住民に呼びかけた直後、イスラエルは火曜日の朝、ベイルート南部に少なくとも10回の空爆を開始したと伝えた。
「イスラエル軍機がベイルート南部郊外を10回にわたって激しく攻撃した」と国営通信が報じた。
AFPTVの映像では、灰色の煙が地域を覆い、攻撃のたびに大きな噴煙が上がっている。
火曜日未明、イスラエル軍はベイルート南部の4つの地区の住民に直ちに立ち去るよう伝え、ヒズボラの標的を攻撃すると警告した。
「あなた方はヒズボラ関連の施設や利益の近くにおり、イスラエル国防軍は近い将来、これに対して行動する」と、軍のアビチャイ・アドレー報道官はXへの投稿で述べた。
その投稿には、レバノンの首都南部にある標的となる建物を示す地図が含まれていた。
目撃者はAFPに対し、空爆に先立ちこの地域で銃声を聞いたと語った。避難呼びかけに従って住民たちが立ち去るよう警告する発砲だった。
NNAはまた、レバノン南部の主要都市ナバティエの建物を破壊し、東部の都市ヘルメルも標的としたイスラエル軍の攻撃を伝えた。
先月、イスラエルの攻撃はナバティエの歴史的な市場を破壊し、さらに攻撃の波は自治体の建物も襲い、市長を含む数人が死亡した。
9月23日以降、イスラエルは空爆作戦を強化し、主にレバノン東部と南部、ベイルート南部のヒズボラの拠点を標的にしている。その1週間後には地上軍を派遣した。
ヒズボラは、ガザ紛争の引き金となった2023年10月7日のイスラエル攻撃後、パレスチナの盟友ハマス支援のため、国境を越えた銃撃戦を1年近く続けてきた。
保健省によると、昨年衝突が始まって以来、レバノンでは3240人以上が死亡しており、その大半は9月下旬以降だという。
AFP