
デイル・アル・バラ:小麦粉の不足とガザ中心部の主要なパン屋の閉鎖は、パレスチナの家族が十分な食料を得るのに苦労しているため、すでに悲惨な人道的状況を悪化させている。
月曜日、デイル・アル・バラの閉鎖されたザドナ・ベーカリーの外では、寒さの中、大勢の人々が落胆して待っていた。
その中には、ガザ市から避難してきた女性ウム・シャディさんもいた。彼女はAP通信に、小麦粉が不足しているためにパンが残っていないと語った。
「一袋400シェケル(107円)の小麦粉を誰が買えるのでしょうか」と彼女は尋ねた。
ガザ市から避難してきたもう一人の女性、ノラ・ムハンナさんは、子供たちのために一袋のパンを買うのに5、6時間待った後、手ぶらで帰ると言った。
「はじめから品物がなく、あってもお金がないのです」と彼女は言った。
ガザの約230万人のほぼ全員が、生存のために国際援助に頼っており、医師や援助団体は栄養失調が蔓延していると言う。食糧安全保障の専門家によれば、被害の大きいガザ北部ではすでに飢饉が進行している可能性があるという。援助団体は、イスラエル軍がガザでの輸送を妨げ、さらにはブロックしていると非難している。
一方、デイル・アル・バラでは、その場しのぎのチャリティー・キッチンでレンズ豆のスープとパンを分けてもらおうと、数十人が列をなしていた。
ガザ市から避難してきたレファト・アベドさんは、もはやどうやって食料を調達すればいいのかわからない。
「どこでお金を手に入れられるのか?物乞いでもすればいいのか?もし神と慈善事業がなかったら、私と子どもたちは飢えているだろう」
AP