ベルリン:ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は、ガザ紛争勃発以来4度目となるイスラエル訪問を7日に行なうと外務省の報道官が発表した。
ベアボック外相はイスラエルのイスラエル・カッツ新外相、イツハク・ヘルツォグ大統領と会談する予定であると、外務省のセバスティアン・フィッシャー報道官が5日の定例記者会見で述べた。
ベアボック外相はまた、パレスチナのマフムード・アッバース大統領、リヤード・マーリキー・パレスチナ外相とも会談する。
ベアボック外相はその後エジプトに向かい、サーミフ・シュクリー外相と会談し、レバノンも訪問する予定である。
会談では、「ガザの劇的な人道状況、ヨルダン川西岸地区の状況、イスラエルとレバノン間の国境の極めて不安定な状況」、さらにハマスの人質解放に向けた取り組みに焦点が当てられるとフィッシャー報道官は述べた。
レバノンの首都ベイルート近郊でハマスの指導者の一人が暗殺されたことを受けて、イスラエルとハマスの紛争が拡大する恐れが高まっている。
イスラエルによるものとの見方が強いこの殺害事件に加え、イスラエル軍は数カ月にわたってヒズボラの武装組織と国境を越えた応酬を続けてきた。
戦闘激化のリスクは「非常に現実的」であるとフィッシャー報道官は述べた。ドイツは3日、自国民に対し、できるだけ早く国外に脱出するよう促した。
アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官も4日、イスラエルを含む中東の外交視察に出発したが、これも同じく開戦以来4度目となる。
イスラエルは、10月7日の武装組織ハマスの襲撃を受けて、ハマスに対する作戦を開始し、イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によると、この襲撃で民間人を中心に約1,140人が殺害された。
イスラエルによれば、武装勢力はまた約250人の人質を取り、そのうち132人は現在も拘束されており、このうち少なくとも24人が殺害されたとみられている。
ガザの保健省によると、イスラエルによる絶え間ない砲撃と地上侵攻により、少なくとも22,438人が殺害され、そのほとんどが女性と子供だという。
AFP