国連: 国連総長は10日、ガザでの人道支援物資の「組織的」略奪行為を非難した。ガザのハマス当局が、こうした行為を標的にした治安活動で20人が死亡したと発表した翌日のことだった。
「武力による略奪は組織的なものとなっており、直ちに終わらせるべきだ。人命救助のための援助活動を妨げ、スタッフの命をさらに危険にさらしている」と、アントニオ・グテーレス国連事務総長のスポークスマンを務めるステファン・デュジャリック氏は述べた。
「法執行活動の使用は、合法的で、必要で、比例したものでなければならない」
イスラエルは昨年の戦争初期にガザを全面包囲し、国連は11月9日、援助不足のために一部の地域で飢饉が迫っていると警告した。
ガザでの援助物資の配給は、燃料不足、戦争で損壊した道路、略奪に加え、人口密集地での戦闘や、240万人にのぼる同領土の住民の多くが繰り返し避難していることで、複雑化している。
複数の人道援助関係者が匿名を条件にAFPに語ったところによると、ガザに入る援助のほぼ半分が略奪されており、特に基本的な物資が略奪されているという。
ガザ内務省は月曜日、略奪者を標的にした大規模な作戦を実施したと発表した。
「部族委員会と協力して治安部隊が実施した治安作戦で、援助トラックの窃盗に関与したギャングのメンバー20人以上が殺害された」と同省は声明で述べた。
同省は、この作戦は「以前から計画されていた広範な治安キャンペーンの始まりであり、援助トラックの窃盗に関与するすべての者を含むように拡大する」と述べた。
火曜日に、アメリカのワシントン・ポスト紙は国連のメモを引用し、ギャングの一部がイスラエル国防軍から「積極的ではないにせよ、受動的な善意」や「保護」を受けていると伝えた。
ドゥジャリック氏は、そのメモは認識していないが、もし事実なら「かなり憂慮すべき主張」だと述べた。
「イスラエル軍が略奪を許しているかもしれない、あるいはそれを防ぐのに十分なことをしていないかもしれないという考えは、人道援助が安全に分配されることを保証する占領国としてのイスラエルの責任を考えると、率直に言って、かなり憂慮すべきことだ」と述べた。
AFP