
ロンドン:英国の対外情報機関MI6のトップは、「西側諸国は、中東での戦闘や罪のない人々の犠牲、そして10月7日の恐怖が過激化させる影響について、まだ十分な清算をしていない」と警告した。
リチャード・ムーア氏は、パリの英国大使館で行われたスピーチでこのように発言し、フランスのニコラ・レルネル氏も同席した。
ムーア氏は 「諜報の仕事に携わって37年になるが、これほど世界が危険な状態にあるのを見たことがない。そして、われわれが共有する本拠地であるヨーロッパへの影響は、これほど深刻なものはない」と述べた。
ダーイシュは、領土の大幅な後退に見舞われたにもかかわらず、その勢力を拡大し、イランとロシアで致命的な攻撃を仕掛けている、と彼は付け加え、「テロの脅威は消えていない」と警告した。
昨年10月、イギリスの国内諜報機関MI5のトップであるケン・マッカラム氏は、ガザ紛争のためにイギリスにおけるテロリスクの増大を監視していると述べた。ガザでは1年以上の戦闘で4万人以上のパレスチナ人が死亡している。
レバノンでは今週、ヒズボラとイスラエルの間で60日間の停戦が合意され、数千人のレバノン市民を殺害してきた紛争に終止符が打たれた。