リヤド/ジェッダ:サウジ通信社が報じたところによると、サウジアラビアと米国は5月29日、スーダン軍とRSFが5日間の停戦延長に合意したと発表した。一方、国連は、10月までに100万人がスーダン国外に避難する可能性があると警告した。
サウジアラビアと米国の調停委員によると、スーダン軍と準軍事組織の即応支援部隊(RSF)との間の停戦の目的は、人道支援活動の継続を可能にすることだ。
5月20日に署名された今回の停戦合意は、29日に期限が切れる予定だった。しかし、停戦は完全には守られておらず、首都ハルツームなどでは小規模な戦闘が続いている。
調停委員は28日、双方による度重なる停戦違反を批判し、敵対行為は人道支援活動を脅かすと警告した。
一方、国連は、10月までに100万人以上がスーダンから脱出すると発表した。4月15日に紛争が勃発して以来、すでに35万人以上がスーダン国外に避難している。その多くはエジプト、チャド、南スーダンに向かい、さらに100万人がスーダン国内で避難生活を送っている。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、6か月間で約80万人のスーダン人と20万人の他国籍の人々がスーダンを脱出すると予測していたが、国連難民高等弁務官のフィリッポ・グランディ氏は29日、それは過小評価だったと述べた。
「この予測は(中略)控えめかもしれません」とグランディ氏は発言した。「当初は控えめな予測になるとは思っていませんでしたが、今では心配し始めています」
スーダンの法と秩序が崩壊し、「多くの人々が必死になって立ち去ろうとする」ことは、人身売買の肥沃な土壌となり、武器が国境を越えて移動するとさらなる戦闘を引き起こす可能性があるとグランディ氏は指摘した。「サヘル地域と隣接するリビアではそれが現実となっています。私たちはその状況が繰り返されることを望んでいません。危機と人道問題が倍増することになるからです」
何千もの家族が自宅で避難し続け、水や電気の配給を受けながら、流れ弾を必死で避けようとしている。
スーダンの人口の半分以上にあたる2,500万人が人道支援を必要としている中、戦闘が止まないために、必要不可欠な人道支援物資の供給が妨げられている。
UNHCRによると、チャドと接するスーダン西部のダルフール地方では、戦闘員が「停戦の約束をあからさまに無視した」という。民間人が殺され、家屋が略奪され、数万人が避難したと、報道官は伝えた。
東ダルフール州では、紛争が勃発して以来、1つの病院で30人以上の乳児が死亡しており、「停電の中、酸素不足などの問題で1週間だけで6人の新生児が死亡した」と世界保健機構は発表している。
4月15日に紛争が勃発して以来、少なくとも1,800人が死亡している。