



国連:イスラエルが10月6日に地上攻撃を開始した北部ガザへの人道援助は、過去66日間、ほとんど遮断されている、と国連が火曜日に発表した。このため、世界機関によれば、6万5000人から7万5000人のパレスチナ人が食料、水、電気、医療を利用できないでいる。
国連人道問題調整事務所(通称OCHA)によると、北部ではイスラエルがベイトラヒヤ、ベイトハヌーン、ジャバリヤの包囲を続けており、そこに住むパレスチナ人はほとんど援助を拒否されているという。最近、約5500人がベイトラヒヤの3つの学校からガザ市へ強制的に避難させられたという。
OCHAによると、食糧危機に拍車をかけているのは、国連が支援するパン屋が現在ガザ地区全域で4軒しか営業していないことで、そのすべてがガザ・シティにあるという。
国連ガザ上級人道復興調整官のシグリッド・カーグ氏は、火曜日の午後、非公開の国連安全保障理事会でブリーフィングを行った後、記者団に対し、ガザで生き延びようとする市民は「まったく壊滅的な状況」に直面していると述べた。
彼女は、法と秩序の崩壊と略奪が非常に悲惨な状況を悪化させ、国連と多くの援助組織が、食糧やその他の人道的必需品を必要としている何十万人ものパレスチナ人に届けることができないでいることを指摘した。
カーグ氏によれば、彼女と他の国連職員は、北ガザやその他の場所への輸送船団のアクセス、商業物資の搬入、南部のエジプトからのラファ検問所の再開、二重使用品目の承認などをイスラエルに繰り返し求め続けているという。
イスラエルの国連ミッションは、コメントを求めたが、すぐには返答しなかった。
国連は、ガザ全域で作戦を展開するためのロジスティクスを確立しているが、人道主義者が持っていない政治的意志に代わるものはない、と彼女は言う。
「加盟国はそれを有している」とカーグ氏は述べた。そしてこれこそが、彼女が安全保障理事会のメンバーに強く求め、より広範な国際社会にも強く求め続けていること、つまりガザの人道危機の悪化に対処する政治的意志なのだ。
AP