
フロリダ州エルサレム/ウェストパームビーチ: ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は、ドナルド・トランプ次期米大統領とシリアの情勢や、ハマスがガザで拘束しているイスラエル人と外国人の人質解放を求める最近の動きについて話したと、日曜日に語った。
ネタニヤフ首相は、この問題について土曜日の夜にトランプ氏と話したと語った。トランプ氏が就任したときに直面する主要な外交課題のひとつとして大きくクローズアップされるだろう。
ハマス率いる武装勢力は、イスラエルの集計によれば、2023年10月7日のイスラエル攻撃で1,200人を殺害し、イスラエル系アメリカ人の二重国籍者を含む250人以上を拉致した。交渉やイスラエル軍の救出作戦によって、100人以上の人質が解放された。まだガザに拘束されている100人のうち、およそ半数は生存していると考えられている。
ハマスが統治するガザ地区の当局によれば、イスラエルの反撃によって、民間人を中心に4万5000人近くが死亡し、ほぼ全住民が避難し、飛び地の多くが廃墟と化した。
トランプ次期大統領の中東特使であるスティーブ・ウィトコフ氏は先週、この地域を訪問した際、ガザで拘束されている人質がトランプ氏の就任式までに解放されなければ、「厳しい日が待っている」と警告した。
トランプ次期大統領は今月初め、就任前に人質が解放されなければ中東で「地獄を見ることになる」と述べた。
日曜日にトランプ次期大統領の報道官は、この電話について詳しい説明を避けた。
エジプト、カタール、アメリカによる、人質解放を含む停戦への動きは、ここ数週間で勢いを増している。
ネタニヤフ首相は、人質解放の努力についてトランプ次期大統領と話したと述べた。「イスラエルの勝利を完成させる必要性について話し合い、人質を解放するための努力について詳しく話した」と語った。
ジョー・バイデン大統領の退陣する政権は、合意達成に向けて懸命に取り組んでいる。先週この地域を訪れていたジェイク・サリバン米国家安全保障顧問は木曜日、ガザ停戦と人質解放に関する合意は近いかもしれないとの見方を示し、ジョン・ファイナー副国家安全保障顧問はロイター通信に対し、このプロセスには勢いがあると語った。
ネタニヤフ首相は、バッシャール・アサド大統領転覆後のシリア情勢についてもトランプ次期大統領と話し合った、と述べた。イスラエルは、アサド政権退陣後の数日間、シリアの戦略兵器備蓄に対して数百回に及ぶ空爆を行い、シリア国内の非武装地帯に軍隊を移動させた。
ネタニヤフ首相は声明の中で、「われわれはシリアとの紛争に関心はない」と述べた。シリアにおけるイスラエルの行動は、「シリアからの潜在的な脅威を阻止し、国境付近でのテロリストの乗っ取りを防ぐ」ことを意図していると語った。
ロイター