
カイロ:ガザ地区全域に及ぶイスラエル軍の攻撃により、少なくとも17人のパレスチナ人が死亡し、そのうちの8人はガザ市の避難家族を保護する学校で死亡した。
パレスチナの医療関係者によると、ガザ市の避難家族を保護するムサ・ビン・ヌサイル学校で、子供を含む8人が殺害された。
イスラエル軍は声明で、学校内に埋め込まれた司令部で活動するハマス過激派を攻撃対象としたと述べた。ハマスの武装勢力は、イスラエル軍に対する攻撃を計画・実行するためにこの場所を利用していたという。
またガザ市では、空爆が車を直撃し、4人のパレスチナ人が死亡したと医療関係者が述べた。
ガザ地区南部のラファとハーン・ユーニスでは、2回の空爆で少なくとも5人のパレスチナ人が死亡した。
10月から軍が活動しているガザ北部の町ベイトラヒヤでは、カマル・アドワン病院のフッサム・アブ・サフィヤ院長が、軍はスタッフに病院からの避難を命じ、患者や負傷者を地域の別の病院へ移動させたと述べた。
アブ・サフィヤ氏は、患者を移動させるための救急車がなかったため、この任務は「不可能に近い」と述べた。
イスラエル軍は、ガザ北部の2つの町、ベイトラヒヤとベイトハヌーン、そして近くのジャバリアキャンプで3ヶ月近く活動している。
パレスチナ人は、イスラエルが緩衝地帯を作るために、これらの地域の人口を減少させる「民族浄化」行為を行っていると非難している。
イスラエルはこれを否定し、この地域での作戦はハマス過激派と戦い、彼らの再結集を防ぐことを目的としていると言う。この作戦が始まって以来、イスラエル軍は数百人の武装勢力を殺害し、軍事インフラを解体したという。
ハマスとイスラム聖戦の武装勢力は、同じ期間に待ち伏せで多くのイスラエル兵を殺害したと述べた。
調停者たちは、イスラエルとイスラム主義組織ハマスとの間の停戦を確保するには至っていない。
話し合いに近い情報筋は木曜日、カタールとエジプトは紛争当事者間のいくつかの相違点を解決することができたが、対立点は残っていると述べた。
イスラエルは、ハマス率いる戦闘員が2023年10月7日にイスラエルのコミュニティを攻撃し、イスラエルの集計によると1200人が死亡、250人以上が人質に取られた後、ガザへの攻撃を開始した。イスラエルによると、約100人の人質がまだ拘束されているが、何人が生存しているかは不明だ。
ガザ当局によれば、イスラエルの作戦によって45,000人以上のパレスチナ人が死亡し、230万人の人口の大半が避難したという。海岸沿いの飛び地の多くは廃墟と化している。
ロイター