
ベイルート:レバノン上空を飛ぶイスラエルの戦闘機が27日、ダマスカス付近に向けてミサイルを発射したとシリア軍が発表した。シリアの対空防衛により、ミサイルのほとんどは撃墜されたという。
シリアの報道機関は攻撃により3人の市民が死亡したと報じているが、軍はそれに先立ち、犠牲者はなく、物理的被害のみと発表している。
軍の声明によると、攻撃は明け方に行われた。シリア軍からは攻撃や具体的な標的について詳細な説明はない。シリア国営テレビは、攻撃されたのはダマスカス近郊と報じている。
イスラエルが軍事攻撃を認めることは稀であり、今回のミサイル攻撃についてもコメントしていない。しかしながら、イスラエルは、シリア国内で同国政府に加勢しているイランやレバノンのヒズボラ勢力を主な標的として、継続的に攻撃を実施していると述べている。
イスラエルはこれまでも、レバノンの空域を使ってシリアに攻撃を仕掛けている。
先週イスラエルは、シリアの古都パルミラ近郊の砂漠において、イラン人やイランが支援する戦闘員に対して空襲を行った。シリア政府と敵対する戦争監視団は、この攻撃で9人が死亡したと発表。その中の6人は非シリア人だった。
AP