
ダマスカス:シリアの新政権は、元シリア中央銀行副総裁のメイサ・サブリン氏を、70年以上の歴史上初の女性総裁として中央銀行のトップに任命した。
サブリン氏は長年中央銀行の高官として、主に国内の銀行部門の監督に携わってきたが、コメントの要請にはすぐに応じなかった。
彼女は、2021年に当時のバッシャール・アサド大統領によって総裁に任命され、12月8日にアサド大統領が武装勢力の攻撃によって追放された後も総裁を務めたモハメド・イッサム・ハジメ氏の後任である。
アサド政権が発足して以来、同銀行は、輸出入の事前承認や外貨の使用に関する厳格な管理を取りやめるなど、国家による統制が強かった経済を自由化するための措置をとってきた。
しかし、シリアと銀行自体は依然としてアメリカの厳しい制裁下にある。
ロイター通信によると、アサド政権が崩壊し、シリアの通貨の多くが略奪により流出したものの、主要な金庫は破られていない。銀行はシリアの資産の棚卸しも行っている。
情報筋がロイターに語ったところによると、金庫には2011年の内戦開始時と同量の26トン近い金が保管されているが、外貨準備高は戦前の約180億ドルから約2億ドルに減少しているという。
ロイター