
ダマスカス:国連人権高等弁務官のフォルカー・ターク氏は水曜日、同職の人物として初めてシリアを訪問し、バッシャール・アサド政権崩壊後のシリアにとって移行期の正義が「極めて重要」であると述べた。
「シリアが前進するためには、移行期の正義が極めて重要である」と国連人権高等弁務官は述べた。
「復讐や報復は決して答えではない」
国連は、アサド大統領の失脚後には、同大統領および同政権下で犯罪に関与した者たちに対する責任の追及が必要であると述べている。
「強制失踪、拷問、化学兵器の使用など、その他の残虐犯罪については、徹底的に調査されなければならない」とターク氏は述べ、特にアサド大統領が自国民に対してサリンガスを使用したという非難に言及した。
「そして、正義が公平かつ公正に実現されなければならない」と、同氏はダマスカスでの記者会見で述べた。
イスラム教徒を中心とする反体制派が先月ダマスカスを制圧して以来、新政権は、国内再建にあたり少数派の権利を尊重することを、シリア国民と国際社会に確約しようとしている。
ターク氏は、今回の訪問中、同国の新政権指導者であるアフマド・シャラア氏と「新生シリアが直面する機会と課題」について話し合ったと述べた。
「彼は、シリア国民すべてとシリア社会のあらゆる構成員の人権を尊重することの重要性を認め、私に保証した」とターク氏は述べた。
また、シャラア氏は「癒し、信頼構築、社会の結束、そして制度の改革」を支持しているとターク氏は述べた。
また、ターク氏はアサド政権下のシリアに課された特定の制裁措置の緩和を求めた。
「私は…制裁措置の緊急な再考を求め、それらを解除することを目指す」と述べ、それらの制裁措置がシリア国民の「権利享受に悪影響を及ぼしている」と指摘した。
ターク氏は、悪名高いシリアのセイドナヤ刑務所を訪問し、「亡命者容疑のかけられた元兵士」である元収監者と面会したと述べた。
「彼は私に、自分が受けた残酷な扱いについて語ってくれた。彼から聞いた殴打や拷問の話を私が語るのも忍びない」と述べた。
AFP