
エルサレム:イスラエル警察は、イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフの妻、サラ・ネタニヤフ氏に対する刑事捜査を行っていると、検察当局が日曜日に公開した書簡で述べた。
「刑事事件の疑いがあるとして刑事捜査が開始された」と、同局は12月にテレビニュースの調査報道が放送された後、夫の汚職裁判への介入をサラ・ネタニヤフ氏が図ったと非難したイスラエルの野党議員宛てに書簡で述べた。
民主党所属のナアマ・ラジミ議員は、12月26日に刑事捜査が開始されたことを確認する書簡を日曜日に公開し、イスラエル・チャンネル12のニュース番組「ウブダ」の調査を受けて、自身の事務所が検察官に連絡したことを付け加えた。
同番組は、サラ・ネタニヤフ氏が、現在進行中の夫の汚職裁判における重要な証人を脅迫しようとしたと主張している。
また、番組によると、彼女は検察総長や副検察総長、そして夫に敵対的な立場にあるとみなされた他の人物を悩ませるための計画を組織した。
検察当局は、この調査は「イスラエル警察と検察当局のサイバー部門が共同で行っている」と付け加えた。
12月、ベンヤミン・ネタニヤフ氏は、収賄、詐欺、背任の容疑で起訴された汚職裁判で証言し、自身に対する容疑を「ばかげている」と述べた。
2020年5月に始まったこの裁判は、これまで何度も延期されていたが、控訴手続きによりさらに長引く可能性もあり、数ヶ月にわたって続く予定である。
ガザ地区とレバノンでの戦争を理由に手続きの延期を何度も申請したネタニヤフ氏は、いかなる不正行為も断固として否定している。
最初のケースでは、ネタニヤフ首相とその妻は、政治的な便宜を図ってもらう見返りに、葉巻、宝石、シャンパンなどの高級品を総額26万ドル以上受け取ったとして告発されている。
同国で現職の首相が刑事裁判にかけられるのは初めてのことである。
AFP