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国連人道問題担当責任者、ガザ停戦は飢饉を回避したが停戦の崩壊は危険をもたらす

2025年2月9日、エジプトのカイロでインタビューに答える国連人道問題担当チーフのトム・フレッチャー氏。(AP)
2025年2月9日、エジプトのカイロでインタビューに答える国連人道問題担当チーフのトム・フレッチャー氏。(AP)
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10 Feb 2025 01:02:17 GMT9
10 Feb 2025 01:02:17 GMT9
  • フレッチャー氏は、停戦発効後数時間ですぐに同領土の支配を再開したハマスとイスラエルの双方に対し、「多くの命を救った」この協定を守るよう求めた。

カイロ:国連人道問題担当責任者は日曜日、ガザでは脆弱な停戦の間に援助が急増し、飢饉はほぼ回避されたと述べた。しかし、停戦が崩れれば、その脅威はすぐに戻ってくると警告した。

トム・フレッチャー氏は、19日の停戦開始以来、毎日何百台もの人道援助物資を積んだトラックが到着しているガザを2日間訪れた後、AP通信の取材に応じた。

「飢饉の脅威は、ほぼ回避されたと思う。飢餓のレベルは停戦前より下がっている」

停戦の延長が可能かどうかの懸念が高まり、より困難な第2段階の協議が開始されようとしている中での発言である。6週間の第1段階は半分が終わった。

イスラエルは合意の一環として、毎日600台の援助トラックのガザ入りを許可すると発表した。援助関係者が数カ月にわたって、食料や医薬品、その他ひどく必要とされている物資の入国と配布を妨げる遅延と治安の悪さに不満を表明してきた後、これは大幅な増加である。

国連人道事務所は、停戦が発効して以来、12,600台以上の援助トラックがガザに入ったと発表した。

フレッチャー氏は、停戦発効後数時間ですぐにガザを再び支配下に置いたハマスとイスラエルの双方に、「多くの命を救った」この協定を守るよう求めた。

「状況はまだ最悪で、人々はまだ飢えている。停戦が崩れれば、飢饉のような状況がまたすぐにやってくる」

国際的に認められている飢饉の死亡基準値は、人口1万人あたり1日2人以上の死者である。

今回の停戦の数カ月前から、食糧安全保障モニターや国連当局者などは、荒廃したガザの一部、特に16カ月にわたる戦争の初期からほとんど孤立していた北部で飢饉が起こる可能性があると警告していた。停戦により、数十万人のパレスチナ人が北部に戻ることができた。

国連世界食糧計画の責任者であるシンディ・マケイン氏は、12月にCBSにこう語った。「バイデン政権はイスラエルに対し、より多くの援助物資の輸送を許可するよう繰り返し要請し、そうしなければアメリカの軍事支援が制限される可能性があると警告した」

フレッチャー氏は、200万人以上の避難民を抱える同地域には、より多くの食料と医薬品が決定的に必要だと述べ、基本的な保健用品の不足による疾病の発生を懸念した。また、冬が続く中、故郷に戻った人々へのテントやその他の避難所の提供を拡大することも求めた。

「私たちは何万ものテントを迅速に提供し、帰還する人々、特に北部に帰還する人々がそのような状況から避難できるようにしなければならない」と述べた。

フレッチャー氏は、イスラエルとガザ北部を結ぶエレズ交差点からパレスチナ自治区に入った。

「学校も病院も家も、違いがわからない」と彼は北部について語った。

彼は、自分の家があった場所を探そうとする人々や、瓦礫の中から愛する人の遺体を集める人々を見たと語った。瓦礫の中から死体を探す犬も見たという。

ホラー映画だ。ホラーショーだ。何度も何度も心を打ちのめされる。何マイルも何マイルも車を走らせても、目に映るのはこれだけだ」

フレッチャー氏は、戦争とその対応について、国際社会に対して怒りを抱いているパレスチナ人がいることを認めた。

「絶望と怒りがあった。そして、自分たちの身にこんなことが起こったという世界への怒りも理解できる。しかし、反抗の気持ちもあった。人々はこう言った。何世代にもわたって暮らしてきた場所に戻り、再建するんだと言っていた」

AP

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