• ハッサン・アル＝シャイバニ氏によれば、アサド政権との以前の関係にはまだ傷が残っているという。
• シリアはもはやレバノンに干渉せず、ヨルダンと協力関係を築く

ジョナサン・レスウェア

ロンドン: イランとロシアはダマスカスの新政権に「前向きな示唆」を送っているが、前政権への支援については「傷口が開いたまま」だと、シリアの外相は水曜日に述べた。

モスクワとテヘランは、前大統領に対する反乱が13年にわたる内戦に発展した後、バッシャール・アサドに重要な軍事的・政治的支援を行った。

アサドは12月、ハヤト・タハリール・アル・シャーム率いる電光石火の攻勢によって首都を含む国土の大部分を占領され、ロシアに逃亡した。

アサド・ハッサン・アル＝シャイバニ氏は、HTSの司令官で現在はシリア・アラブ共和国の大統領であるアフマド・アル＝シャラア氏によって外相に任命された。

ドバイで開催された世界政府サミットで、アル＝シャイバニ外相は、ロシアとイランから新政府とシリア国民を尊重するという明確なメッセージがあったと述べた。

しかし、彼はこう付け加えた。「シリアでは傷口が開いており、前政権とこれら2つの国家との関係の結果、苦しんでいる人々が大勢いる。その結果、シリア国民が満足するためには、ある程度の時間を与える必要がある」

アル＝シャイバニ氏は、アサド政権はイランやロシアとの関係をシリア国民に対して悪用しており、シリアはこの前政権時代を「振り払う」必要があると述べた。

「われわれの自由と主権に対するいかなる敬意も、相互の尊敬をもって受け止められ、いかなる干渉も拒絶されるだろう」

シリアが受けた肯定的な指示は、「相互尊重とシリア国民を満足させる必要性に基づいた真の政策」に転換される必要がある。

アル＝シャイバニ氏はまた、シリアと隣国レバノンとの関係についても言及した。

アサド王朝時代、シリアは数十年にわたってレバノンに自国の意思を押し付け、レバノンの民兵組織ヒズボラもシリア戦争中、旧政権を支援していた。

「前政権下でのレバノンとの悪関係について、われわれが責任を問われることはない」とアル＝シャイバニ外相は語った。

レバノンの首相は、先月ジョセフ・アウン大統領が選出され、2年間の政治的行き詰まりが解消された後、土曜日に新政権を樹立した。

アル＝シャイバニ氏は、シリアの新政府はレバノンを主権国家として尊重し、内政干渉を避けるだろうと述べた。

「その何よりの証拠は、レバノンがシリアの干渉を受けることなく、迅速に大統領を選出できたことだ」と述べた。

アル＝シャラア氏は先月レバノンを訪問し、隣国間に長期的な戦略的関係を築くことを望んでいると述べた。

シリアのもう一つの隣国であるヨルダンについて、アル＝シャイバニ外相は、同国政府はすでに治安と麻薬密輸に関する課題を取り除いていると述べた。

ヨルダンは戦争中、シリアの反体制派を支援していたが、アサド政権がカプタゴンとして知られる麻薬を大量生産・輸出していることに危機感を募らせていた。

シリアは、国境をよりよく管理するための安全保障上の協力とともに、ヨルダンとの新たな経済的パートナーシップを構築している、と彼は述べた。

シリアでは3月1日に新政権が発足する。シリアの新政権は先月、新憲法が承認されるまでの間、暫定的な立法評議会を設置すると発表した。

この政権は「シリア国民をできるだけ代表するものであり、シリア国民の信頼を得られるものでなければならない」と外相は述べた。

戦争中、ハヤト・タハリール・アル・シャームはイスラム過激派グループとみなされ、EUとアメリカからテロ組織に指定されていた。

しかし、政権を奪取して以来、その元指揮官たちは、シリアのすべての宗教を包含する寛容な統治形態を提供すると主張している。

「以前のシリア政権とは異なり、我々は初日から多様性を尊重してきた」