
ベイルート:水曜日、レバノンの新政権は、ヒズボラのブロックの支持を受け、議会で信任投票を獲得した。採択された政府声明では、同グループの軍事力を非難する内容も含まれていた。
128人の議員のうち95人が、著名な法学者で国際司法裁判所(ICJ)の元所長であるナワフ・サラム首相の政府を支持した。イスラエルとヒズボラの間で4,000人以上が死亡し、広範囲にわたる破壊をもたらした壊滅的な戦争の後、同首相は先月、新政権樹立のために任命された。
採択された政府声明では、戦争時にはレバノンの軍隊のみが国を守るべきであると述べた。これまでの声明とは異なり、「武装抵抗」という文言は盛り込まれなかった。この文言は、国家の管理下にないヒズボラの武器保有を正当化するものとして見られていた。
ヒズボラは、イスラエルからの防衛に必要だとして、過去数十年にわたって武器を保有し続けている。しかし、今回の戦争中には、同組織の武装解除を求める声が強まった。この戦争は、2024年11月27日に米国が仲介した停戦合意により終結した。
ヒズボラはサラム氏の首相就任を支持しなかった。しかし、ヒズボラの国会議員団長であるモハメド・ラード氏は火曜日、同党は内閣を信頼していると発表した。
サラム氏は、政府は「侵略」があった場合、レバノンには自国を防衛する権利があり、武器を持つ権利があるのは国家のみであると主張していると述べた。また、政府は「軍事力のみ」でイスラエルが占領している土地を解放する措置を取るとも述べた。
また、停戦の仲介役を務め、ヒズボラと提携しているナビーフ・ビッリー議長率いるアマル運動の議員たちも、新政権に投票した。ヒズボラとアマル運動は合わせて、シーア派コミュニティに割り当てられた約27議席を占めている。
ヒズボラと提携しているキリスト教政党マラダ軍団、およびヒズボラと提携している世俗的ナショナリスト政党シリア社会民族党も、新政権に信任を与えた。
ヒズボラに反対し、武装解除とイランの影響力削減を訴えるキリスト教政党であるレバノン軍団とカタエブも、サラム氏の政府を支持した。
一方、12人の議員は支持を保留し、4人は閣僚声明が曖昧で明確な計画がないとして投票を棄権した。ヒズボラと以前は連携していた自由愛国運動のジブラン・バシル氏が率いる自由愛国者運動は、新政府に反対票を投じた。
国会議員が政府に早急に対処するよう求めた主な問題には、イスラエルの停戦違反とレバノン領からの完全撤退要求がある。イスラエル軍は停戦条件に従って撤退したが、国境沿いの5つの戦略的要塞には依然として駐留し、ヒズボラの戦闘員や武器貯蔵庫を標的としているとして空爆を継続している。
また、議員らは政府に対し、戦争後の復興、レバノンの深刻な経済・金融危機への対応、長らく先延ばしにされてきた司法および金融改革の実施を強く求めた。
AP