
ブリュッセル: ダマスカスの暫定政府は月曜日、バッシャール・アサド政権崩壊後、悲惨な人道的問題と不透明な政治的移行に直面しているシリアへの援助誓約を集める年次国際会議に参加する。
この会議は2017年からブリュッセルで欧州連合が主催しているが、2011年に始まった内戦での残忍な行動で敬遠されていたアサド政権抜きで開催された。
12月にアサド政権が打倒された後、EU当局者は、今月、イスラム主義の新支配者とアサド忠誠派が対立する致命的な暴力が懸念されているにもかかわらず、この会議を新たなスタートとして利用することを望んでいる。
EUのカジャ・カラス外交部長は、「沿岸部における最近の暴力の波が悲劇的に証明しているように、シリアにとって今は切実なニーズと挑戦の時だ」と述べた。
しかし彼女は、シリア北東部の大部分を支配しているクルド人主導で米国が支援するシリア民主軍を新しい国家機関に統合することで3月10日に合意したことを引き合いに出し、「希望の時」でもあると述べた。
アサド政権を倒したハヤト・タハリール・アル・シャームは、国連からテロ組織に指定されている。
しかし、EU当局者は、新政権が包括的かつ平和的な移行を実現するという誓約を守る限り、新政権との関与を望んでいる。
シリアのアサド・アル・シェイバニ外相は、欧州やアラブの閣僚や国際機関の代表数十名とともに、このイベントに参加する予定である。
EU当局者によると、ドナルド・トランプ大統領率いる米国が人道援助や開発援助プログラムを大幅に削減しているため、この会議は特に重要だという。
昨年の会議では、75億ユーロ(81億ドル)の無償資金協力と融資が誓約され、EUは2024年と2025年に21億2000万ドルの拠出を約束した。
EUによると、シリアでは約1,650万人が人道支援を必要としており、そのうち1,290万人が食糧支援を必要としている。
戦争による破壊は、シリア・ポンドを暴落させ、ほぼ全人口を貧困ライン以下に追いやった経済危機によってさらに深刻化している。
ロイター