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コロナワクチン無料接種へ=全国民対象、国費6700億円超―政府方針

コロナウイルスのワクチン接種を無料で提供する方針は、来週初めに厚生労働省諮問委員会の会議で発表される予定だと関係者が話す。 (AP/file)
コロナウイルスのワクチン接種を無料で提供する方針は、来週初めに厚生労働省諮問委員会の会議で発表される予定だと関係者が話す。 (AP/file)
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30 Sep 2020 11:09:34 GMT9
30 Sep 2020 11:09:34 GMT9

政府は30日、国内外で開発が進む新型コロナウイルスワクチンに関し、接種で自己負担を求めず全国民を無料とする方針を固めた。来年前半までの確保を目指し、費用は全額国費で負担。関連費用は今年度補正予算の予備費6700億円超を充てる。来週にも厚生労働省の審議会で無料化方針を示す。

 複数の政府関係者が明らかにした。

 政府がワクチン接種の無料化に踏み切るのは、当面の国民の自己負担をなくすことで速やかな接種を促すためだ。冬にかけて予想されるインフルエンザとの同時流行などに備える狙いもある。

 ワクチン開発は現在、米英が先行。政府は製薬大手の米ファイザーや英アストラゼネカとの間でワクチン供給を受けることで基本合意済みだ。予備費支出は9月8日に閣議決定している。政府はワクチン開発が順調に進み、年末以降に接種が開始できることも念頭に必要な体制整備を進めている。

 一方、コロナワクチンの接種をめぐっては、生涯にわたる免疫を獲得できない可能性も指摘される。このため、政府は来年度予算案で、さらなるワクチン確保に向けた費用を計上する方向だ。その際の自己負担などの在り方については別途、検討する。 

 コロナワクチン接種に関し、政府の対策分科会は感染リスクや重症化の可能性を考慮し、感染者に接触する機会のある医療従事者▽高齢者▽生活習慣病など基礎疾患を持つ人―を優先させる考えを示している。厚労省審議会では高齢者や基礎疾患の範囲なども協議する。今秋に具体的な接種計画をまとめる方向で詰めの調整を急ぐ。

 政府はワクチン購入費のほか、接種の実施主体となる市町村の負担についても、事務手続き費用などを含め国費で賄う方針だ。

JIJI Press

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