
エルサレム:イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領は木曜日、前例のない国内治安機関責任者の解任が閣議決定される数時間前に、政府による措置に懸念を表明した。
「目の前で展開される厳しい現実に深く悩まされないわけにはいかない」と同大統領はビデオ声明で述べたが、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の名前には触れなかった。
今週初め、ネタニヤフ首相は、パレスチナ過激派組織ハマスとの停戦延長交渉が暗礁に乗り上げた後、地上軍を派遣してガザでの戦争に復帰すると発表した。
「人質を帰還させるという神聖な任務を遂行しながら、戦闘を再開することは考えられない」と同大統領は続けた。
今月末に予定されている予算の採決を前に、異例の声明が発表された。政府は、超正統派ユダヤ教徒部門への支出を増やす一方で、増税と教育・医療予算の削減を提案しているが、多くの超正統派ユダヤ教徒は兵役に就かないため、この計画には批判が集まっている。
「最近、何千人もの予備役招集が発令されたが、息子たちを前線に送り出すと同時に、国家内に深い亀裂を生じさせる分裂的で物議を醸す構想を進めることは考えられない」と同大統領は述べた。
さらに意思決定者たちに対し、「すべての段階を慎重に検討し、それが国家のレジリエンスを強化するかどうかを評価する」よう呼びかけ、生存が確認されている人質を含むイスラエル人の人質がガザに残っている間に、ガザでの戦闘を再開するという決定を批判した。
木曜日、数千人のイスラエル人が雨と気温の低下をものともせずエルサレムに集まり、人質を見捨てるような戦争再開の決定に抗議した。
抗議者たちはまた、ネタニヤフ首相が国内治安機関シンベトのロネン・バー長官を更迭することに反対する声を上げた。
ガリ・バハラフ・ミアラ司法長官は、政府の法律顧問であり、彼女の監視役解任を求める別の動きに脅かされているが、バーを解任する計画は違法である可能性が高いと述べた。
バー氏の任期は来年までだが、もし政府が承認すれば、イスラエル史上初めて任期終了前に解任されることになる。
「残念なことに、我々は一連の一方的な行動を目の当たりにしており、国家のレジリエンスに与える影響を深く懸念している」と同大統領は述べ、政府にこの数千人の抗議に留意するよう呼びかけた。
AFP