• 1年にわたる調査で、アラブニュース記者たちは危険な地域に潜入し、悪名高いカプタゴンの密輸業者、売人、常習者にインタビューを行った。

アラブニュース

ロンドン：アラブニュースの調査研究ユニット（Research and Studies Unit、RSU）は、「王国 vs カプタゴン」と題した最新の対話型調査を開始した。この調査では、地域に蔓延する強力な薬物を深く掘り下げる。

14カ月にわたる今回のアラブニュースの調査では、この薬物の主な供給源はならず者国家シリアであり、イランが支援するレバノンの民兵組織ヒズボラなどの悪質なプレイヤーがそれを助長していることが明らかになっている。

特徴的な2つの半月のロゴで知られ、「Abu Hilalain」（2つの三日月の父）というアラビア語の通称を持つこの薬物は、簡単に製造および入手でき、比較的安く購入することができる。

「カプタゴンはこの地域で広く知られていますが、外の世界ではまだその悪名と、世界中の子どもたちや家族に対する根強い危険性が知られつつあるにすぎません。意識を高め、国境を越えた戦い、密輸の試み、押収など、起きていることの背後にある真実を明らかにすることは、ジャーナリストとしての私たちの義務です」と、RSUの代表であるタレク・アリ・アフマド氏は語った。

「最新の深堀り調査『王国 vs カプタゴン』は、アラブの若者が直面している苦境を浮き彫りにすることを望んでいます。これはまさに、アラブ世界独自の「麻薬危機」の始まりであるかもしれません」

アラブニュースのサウジアラビア地域マネージャー 、ムハンマド・アル・スラミ氏は、次のように語った。

「王国が明白かつ直接的に直面している麻薬密輸事業と、若者がターゲットになっていることは、目新しいものではありません。この戦いはずっと前に始まっており、サウジアラビア政府はその初期からそれを認識して、国民を守るためにあらゆる能力を駆使して猛烈に戦ってきたのです。

大量のカプタゴンが継続的に押収されたことは、この国が明らかに標的にされているという証拠であるだけでなく、密輸業者や売人を執拗に追跡・捕捉している所轄官庁の多大な努力の証でもあります。

サウジアラビア当局の努力は、地域社会の啓蒙活動を実施することに加え、他国を麻薬密輸事業から守ることにも及んでいます」

絶え間なく続くカプタゴン密売の深刻さに気づいたアラブニュースは、この報道で、この戦いとそれに立ち向かうための努力についての洞察を提供する。

今回の調査に先立ち、同ユニットのチームはベイルート、ジェッダ、メッカ、シリアのクルディスタン地方を巡り、1年にわたる調査、インタビュー、情報収集を行った。 

この深堀り調査に続いて、未公開映像や、カプタゴンの呪いと王国の戦いを果敢に取材するチームの舞台裏を紹介する、アラブニュース・オリジナルのドキュメンタリーが公開される予定である。