
エルサレム:イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、現職の長官解任を最高裁が凍結したにもかかわらず、月曜日、元海軍司令官のエリ・シャールヴィット氏を国内治安機関の次期長官に指名したと発表した。
「7人の有能な候補者と綿密な面接を行った後、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエル海軍の元司令官であるエリ・シャールヴィット海軍中将を、次期イスラエル治安局(シンのベト)局長に任命することを決定した」と、首相府は声明で発表した。
シャールヴィット氏は、海軍司令官を務めた5年間を含め、36年間軍務に就いていたという。
声明では、「その役職において、彼は領海の海上防衛体制の構築を指揮し、ハマス、ヒズボラ、イランに対する複雑な作戦を指揮した」と述べている。
ネタニヤフ政権は、それ以前に「継続的な信頼の欠如」を理由としていたが、3月21日に諜報機関のトップであるローネン・バー氏を解任する動きを見せた。
しかし、イスラエルの野党と非政府組織が申し立てた結果、最高裁はバー氏の解任を差し止めた。
裁判所によると、4月8日までに上訴が提出されるまで、この凍結措置は継続される。
ガリ・バハラヴ・ミアラ司法長官は3月21日の判決直後に、ネタニヤフ首相が新シンベト長官を任命することは「禁止された」と発言した。
しかし、ネタニヤフ首相は国内治安機関の長官を誰が務めるかを決めるのは政府の権限であると主張した。
バー氏は、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃という安全保障上の大失態をネタニヤフ政権の責任であると非難したことで、同政権との関係が悪化した。
さらに、カタールからネタニヤフ首相の補佐官への秘密裏の支払いが疑われる「カタールゲート」事件としてメディアで報道された事件に関するシンの調査により、両者の関係はさらに悪化した。