• エリ・シャルビット元海軍副司令官をシンベト長官に任命するという決定は、米国の主要上院議員などからの批判を受けて再考された。

エルサレム：イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相官邸は火曜日、米国の主要上院議員を含む批判を受け、元海軍司令官エリ・シャルビット副提督を安全保障局長官に任命する決定を撤回したと発表した。

「首相は、シャルビット氏の職務への意欲に感謝するが、さらに検討した結果、他の候補者を検討するつもりであることを伝えた」とネタニヤフ首相の事務所は声明で述べた。

ネタニヤフ首相は月曜日、現職のロネン・バー長官を解任した政府の動きを凍結した最高裁判所の判決に反発し、シャルビット長官の就任を発表していた。

首相は3月21日、「継続的な信頼の欠如 」を理由にバー氏の解任を発表した。最高裁は速やかに4月8日までこの決定を保留した。

バー氏の解任により、エルサレムでは連日大規模な抗議デモが発生し、市内は混乱している。

シャルビット氏の任命が発表された数時間後の月曜日、ネタニヤフ政権による司法改革の試みに反対するため2023年に街頭に繰り出した数万人のイスラエル人の中に、シャルビット氏も含まれていたという報道が流れ始めた。

イスラエルメディアの報道では、36年間軍務に就いていたシャルビット氏が、ネタニヤフ首相が反対していた2022年のレバノンとの水協定を支持していたことも想起された。

また、元海軍長官がドナルド・トランプ米大統領の気候変動に関する政策を批判するオピニオンを書いていたことも明らかになり、トランプ大統領の盟友であるリンゼー・グラハム上院議員はXへの投稿で彼の任命を批判した。

「アメリカにイスラエル以上の友好国がいないのは紛れもない事実だが、シャルビットをシンベトの新指揮官に任命したことは、問題を超えている」とグラハム氏は月曜日に書いた。

「イスラエルにとってトランプ大統領ほど良い支援者はいない。トランプ大統領とその政策に関するシャルビットの発言は、重要な時期に不必要なストレスを生むだろう。イスラエルの友人への忠告は、軌道修正し、より良い審査をすることだ」

AFP