



エルサレム/カイロ:パレスチナの過激派組織ハマスが日曜日、イスラエルによるガザでの市民「虐殺」に対抗して、イスラエル南部の都市に向けてロケット弾を発射したと発表した。
イスラエル軍によると、約10発が発射されたが、ほとんどは迎撃に成功したという。イスラエルのチャンネル12は、南部の都市アシュケロンに直撃したと伝えた。
イスラエルの救急隊は、破片による負傷者1人の手当てをしており、ロケット弾が落下した場所にチームが向かっていると伝えた。イスラエルの救急隊が配信したビデオによると、破壊された車の窓ガラスや瓦礫が市内の道路に散乱していた。
一方、ガザの地元保健当局は、イスラエル軍の攻撃により、日曜日にガザ地区全域で少なくとも39人が死亡したと発表した。
ロケット弾が発射された直後、イスラエル軍は新たな避難命令をXに掲載し、ガザ地区中央部のデイル・アル・バラ市のいくつかの地区の住民に対し、先のロケット弾発射を理由に、その地域から離れるよう指示した。
「これは攻撃前の最終警告である」と軍の警告声明は述べている。
その後、ガザ地区から先に発射されたロケットランチャーを攻撃したと述べた。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ドナルド・トランプ米大統領との会談のためワシントンに向かう機内で、イスラエル・カッツ国防大臣からロケット攻撃について説明を受けた。
ネタニヤフ首相は「精力的な」対応を行うよう指示し、イスラエル軍によるハマスに対する集中的な活動の継続を承認したと、同首相の事務所が発表した声明にある。
イスラエルのチャンネル12テレビは、アシュケロンのバジライ病院関係者の話として、ガザからのロケット弾発射の結果、少なくとも12人の軽傷者が治療を受けたと伝えた。
イスラエルとハマス間の停戦の第一段階は、15ヶ月に及ぶ戦争の後、1月19日に発効し、戦闘の停止、ハマスが拘束していたイスラエル人人質の解放、パレスチナ人囚人の解放が行われた。
しかしイスラエルは3月19日、自軍がガザ地区中央部と南部で地上作戦を再開したと発表した。停戦交渉の行き詰まりについて、両当事者は互いを非難した。
パレスチナ当局によれば、イスラエル軍のガザ攻撃によって5万人以上のパレスチナ人が死亡したという。イスラエルは、ハマス率いる数千人の武装集団が2023年10月7日にイスラエル南部のコミュニティを攻撃し、イスラエルの集計によれば、1,200人が死亡、251人が人質として拉致された後、攻撃を開始した。
ロイター