
アラブニュース
アンカラ---- イスラエルとトルコの当局者が海上の国境および東地中海の排他的経済水域に関する協定の締結に向けて密談していると考えられている。
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とトリポリの国連認定リビア政府との間で去年11月に締結された同様の協定はギリシャとキプロスで大論争を巻き起こした。ギリシャとキプロスはその協定によってトルコが自分たちの領海で違法にガス坑井の掘削をすることができるようになったと抗議した。
イスラエルは同協定が違法であると非難したが、同時に、「トルコと対決するために戦艦を送ることはないだろう」と述べた。
しかし、どのようなものであってもイスラエルとトルコの新たな協定は、キプロスの海上の国境と排他的経済域に影響を及ぼす可能性もあり、また、石油・ガスの調査という観点では特に、イスラエルとキプロスの既存の協定と矛盾する可能性がある。
アンカラの地政学分析家アイデン・セゼルは、そのような協定の締結は政治的にも法律的にも難しいだろうと話した。彼はアラブニュースに、「国連海洋法条約に反映されているように、イスラエルとキプロスは国際的に承認されている海洋法に完全にのっとった海洋協定に網羅されています」と語った。
「イスラエルとトルコがそのような協定を結ぶとすれば、その協定により、これまでの協定は必然的に無に帰することになります。」
キプロス、エジプト、フランス、ギリシャ、UAEは先週、キプロス領海での天然ガス探索におけるトルコの「違法な活動」と「領土拡張政策」を非難した。
しかし、イスラエルは同協定に調印しておらず、イスラエル外務省は「トルコとの外交関係を誇りに思う」と発言した。