
パレスチナ自治区、ガザ市: ガザの民間防衛局は木曜日、イスラエルによる空爆により、2ヶ月近くイスラエルによる援助封鎖が続いている同地域で、深夜から少なくとも29人が死亡したと発表した。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は一方、軍の任務はガザから人質を全員連れ帰ることだが、「至上目標」はハマスに対する勝利を達成することだと述べた。
イスラエルは3月18日、ガザ地区での作戦を再開した。イスラエルとパレスチナの過激派組織ハマスとの間の意見の相違により、2ヶ月間の停戦が破綻したためである。
民間防衛当局のモハメッド・アル・ムガイルによると、木曜日の犠牲者の中には、ガザ南部のハーン・ユーニス難民キャンプにあるアブ・サハルル家の空爆で死亡した8人が含まれている。
AFP通信によると、ガザ・シティのアル・トゥッファ地区にあるシャーフ東部の空爆で4人が死亡した。
AFP通信によると、このほかにもパレスチナ自治区全域で少なくとも17人が死亡し、中心都市ディール・エル・バラ近郊の避難民を保護するテントを襲った攻撃もあった。
「ハーン・ユーニスでの致命的な攻撃の後、アーメド・アブ・ザルカは言った。
「これでは生きていけない。もうたくさんだ!
「これ以上どう生きていけばいいのかわからない。こんな生活を送るくらいなら、死んだほうがましだ」。
ナーセル病院にて
AFPの映像は、住民が瓦礫を掘り起こし、毛布にくるまって担架で運ばれる遺体を探している様子を映し出している。
ハーン・ユーニスのナーセル病院では、女性たちが嘆き悲しむなか、救助隊が泣き叫ぶ負傷した子どもを救急車から運び出した。
「子どもたちは何か悪いことをしたのだろうか?私たちは何か悪いことをしたのだろうか?もうたくさんだ。私たちに核爆弾を落とせばいいのです」と、親戚の死を悼みながらガーダ・アブ・サルルは言った。
ハマスが統治するガザの保健省は木曜日、イスラエルが攻撃を再開して以来、少なくとも2326人が死亡し、戦争勃発以来の死者数は全体で52,418人になったと発表した。
AFP通信が公式発表に基づき集計したところによると、2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃では、イスラエル側で1,218人(ほとんどが民間人)が死亡した。
また、武装勢力は251人を拉致し、そのうち58人は今もガザで拘束されており、イスラエル軍が死亡したと発表した34人も含まれている。
AFP=時事