
テルアビブ/ガザ地区:イスラエルの閣僚は月曜日、ガザのハマスに対する戦争を強化することに合意した。
イスラエルの政界関係者がAFPに語ったところによると、イスラエルの安全保障内閣は、ガザ地区の「征服」とガザ住民の移住促進を継続することを含む計画を承認したという。この情報筋によると、この計画には「ガザ地区の征服と領土の保持、ガザ住民の保護のための南への移動」が含まれており、ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は、ドナルド・トランプ米大統領によるガザ住民の自主的な移住計画を「推進し続けている」と付け加えた。
イスラエルとハマスが8週間の停戦延長に合意できなかったため、3月中旬に再開された戦闘が大幅にエスカレートする可能性がある。この関係者は、規則に従い匿名を条件に語った。
イスラエルのある運動団体は月曜日、イスラエルの安全保障内閣が採択した計画は、パレスチナ自治区で拘束されている人質を「犠牲」にしていると述べた。
「閣議で承認された計画は、人質を犠牲にする ””スモトリッチ・ネタニヤフ計画 ”と呼ぶに値する」と、人質と行方不明の家族フォーラムは声明の中で、極右のスモトリッチ財務相とネタニヤフ首相を引き合いに出して述べた。
日曜日、イスラエル軍参謀総長のエヤル・ザミール中将は、軍は数万人の予備兵を招集し、武装勢力のインフラを攻撃し続けながら、ガザの「追加地域で活動する」と述べた。
イスラエルはすでに、国境沿いの緩衝地帯とガザ地区を横断する3つの東西回廊を含む、ガザ地区のおよそ半分を支配しており、戦争で疲弊したパレスチナ人を、より狭く、より人口密度の高い土地に押し込めている。
イスラエルは数週間前から、ハマスに圧力をかけ、停戦交渉でより柔軟性を示すよう求めてきた。3月上旬には、人道援助の入国を停止した。この禁止措置は現在も続いており、悲惨な人道危機を引き起こしている。飢餓が蔓延し、絶望が略奪と内乱を煽っている。
イスラエルによる空爆
月曜日未明、ガザの民間防衛局は、イスラエルの2回の空爆により、同領土北部で少なくとも19人が死亡したと発表した。「私たちのチームは、ガザ市の北西にある3つのアパートへのイスラエル軍の空爆の後、15人の殉教者と10人の負傷者を発見した。さらに4人がベイトラヒヤの家屋への攻撃で死亡した、と彼は付け加えた。
イスラエルが3月18日に空爆を再開して以来、地元の保健当局によれば、2,600人以上(多くは女性と子ども)が死亡している。ガザでの戦争は、ハマス率いる武装勢力が10月7日にイスラエル南部を攻撃し、1,200人を殺害、約250人の人質を取ったことから始まった。イスラエルによれば、ガザには59人の捕虜が残っているが、およそ35人が死亡したとみられている。
この戦争によって、ガザに住む230万人の90%以上が避難し、ガザの大部分は荒廃した月面のような風景となった。パレスチナ保健当局によると、イスラエルの攻撃で52,000人以上が死亡したというが、その数は戦闘員と民間人を区別していない。
人道的配給
その後、イスラエルの安全保障内閣は、2ヶ月以上イスラエルによる封鎖下にあるガザでの「人道的配給の可能性」を承認した。「内閣は、ハマスが物資を掌握するのを防ぎ、統治能力を破壊するために、必要であれば人道的配給を行う可能性を賛成多数で承認した」と政治筋はAFPに語った。また内閣の議論の中で、ガザには現在十分な食料があることが言及された。
前回の停戦は、戦争終結に向けた交渉につながると期待されていたが、その交渉は、最終的な結果についての意見の相違で何度も決裂してきた。イスラエルは、ハマスが敗北するまで戦争は続くと主張し、一方ハマス側は、いかなる取引にも永久停戦を要求している。
AP/AFP