
カイロ】米国を拠点とする慈善団体『ワールド・セントラル・キッチン』は水曜日、物資が底をつき、イスラエルによって援助物資の搬入が妨げられているとして、ガザ地区での活動を停止した。
「過去1年半で1億3000万食以上の食事と2600万個のパンを提供してきたワールド・セントラル・キッチンは、ガザで食事を作ったりパンを焼いたりするための物資をもはや持っていない」と、Xへの投稿で述べた。
同チャリティ団体は、可能な限り飲料水を配給することでパレスチナの家庭を支援し続けるが、イスラエルが援助をガザに戻すことを許可しない限り、重要な食糧配給を再開することはできないと述べた。
「食料と調理用燃料を積んだWCKのトラックは、3月上旬からガザ国境で待機している。
ワールド・セントラル・キッチンは、有名シェフのホセ・アンドレスによって設立された。
イスラエルは、2ヶ月間戦闘を停止していた米国の支援による停戦が崩壊した後、3月に課した援助封鎖を解除するよう国際的な圧力の高まりに直面している。
イスラエルは、国連を含む諸機関が大量の援助物資をハマス過激派の手に渡すのを許していると非難しており、ハマス過激派は民間人向けの物資を押収し、自軍のために使用していると非難している。
ハマス側はこの疑惑を否定し、イスラエルが住民に対する武器として飢餓を利用していると非難している。
コミュニティ・キッチンや地元商店の店舗、国連本部への略奪が増加しているため、ハマスの治安部隊は地元のギャングを取り締まるようになった。ハマスに近い情報筋によれば、ハマスは先週少なくとも6人のギャングを処刑したという。
国連の人道支援機関OCHAは、ガザの人口230万人の大部分を占める200万人以上が深刻な食糧不足に直面していると発表した。
ロイター