
ワシントン:ドナルド・トランプ米大統領は月曜日、10年以上にわたる内戦で疲弊したシリアの再建を目指すため、シリアへの制裁緩和を検討していると述べた。
「我々は制裁について決断を下さなければならない。我々はシリアに新たなスタートを与えたいので、制裁を解除するかもしれない」と、トランプ大統領は中東歴訪に出発する前にホワイトハウスで記者団に語った。
12月に長年の大統領だったバッシャール・アサドを倒したシリア当局は、約14年にわたる壊滅的な紛争の後、国のインフラと経済の再建に取り組んでいる。
新政権はアサド政権時代の制裁を撤廃し、打撃を受けた同国経済を復活させ、復興を支援するよう働きかけている。
シリア外務省はトランプ大統領の発言を歓迎し、「シリア国民の苦しみを終わらせるための勇気づけられる一歩だと考えている」と述べた。
外務省の声明は、「アサド政権時代の制裁は シリア国民を直接の標的とし、復旧・復興プロセスを妨げている 」と述べた。
「シリア人は、シリアと地域の平和と繁栄を支え、建設的な国際協力の可能性を開くステップの一部として、制裁の完全な解除を期待している」と声明は付け加えた。
一部の国々は、制裁を解除する前に、新しい当局がどのように権力を行使し、人権が尊重されるようになるかを見守り、その代わりに対象を絞った一時的な免除を選ぶと述べている。
2月の国連開発計画(UNDP)の報告書は、現在の成長率では、シリアが壊滅的な内戦前の経済水準に戻るには50年以上かかると推定し、そのプロセスを加速させるための大規模な投資を呼びかけている。
AFP