
パレスチナ自治区、マグヘイヤー・アルデール: ヨルダン川西岸地区マグヘイヤー・アルデール(Maghayer Al-Deir)のパレスチナ人住民は24日、AFPの取材に対し、イスラエル入植者による度重なる攻撃を受けて、荷物をまとめ、村を離れる準備を始めたと語った。
ラマッラーの東にある小さな村の住民、ユセフ・マリハットさんはAFPに対し、入植者の暴力の前に無力感を感じたため、彼のコミュニティは去ることを決めたと語った。
彼は以前は羊やヤギを囲うのに使っていた鎖でつながれたフェンスをピックアップトラックに積み込みながら、ケフィーフのスカーフで頭を日差しから守っていた。
数百メートル離れた新しい前哨基地から入植者たちが見守る中、「彼らは家を取り壊し、追い出し、殺すと脅した」と彼は言った。
ヨルダン川西岸地区には約300万人のパレスチナ人が住んでいるが、国際法上違法とされる入植地に住むイスラエル人も約50万人いる。
入植地の前哨基地は、非公式に、時には一夜にして建設され、イスラエルの法律でも違法とみなされているが、強制執行は比較的まれである。
イスラエル軍はAFPに対し、マグヘイヤー・アルデールの前哨基地の合法性を「調査中」だと語った。
「前哨地といえども、今起きていることはとても悲しいことだ」と、木曜日にマグヘイヤー・アルデールにいたイスラエルの平和活動家、イタマール・グリーンベルグ氏は言った。
「ここはコミュニティの端の家から60メートルのところにある新しい前哨地で、日曜日にはある入植者が、あと1ヶ月もすればベドウィンはここにはいなくなると言っていたが、(それは)もっと早く起こった」と彼はAFPに語った。
パレスチナ自治政府の植民地化・壁抵抗委員会は、マグハイヤー・アルデールの移住を非難し、「入植者民兵のテロリズム」の結果だと述べた。
同委員会は声明の中で、同様の運命が他の29のベドウィン・コミュニティにも襲いかかったと述べた。
ラマッラーの東、ヨルダン渓谷に向かって丘が傾斜している地域では、マグヘイヤー・アルデールは、他のいくつかのコミュニティの住民が最近避難した後、最後に残ったコミュニティのひとつだった。
その124人の住民は今後、近隣の他の地域に分散することになる。
マリハットさんはAFPの取材に対し、10キロ(6マイル)以上離れたキリスト教徒の村タイベに行く人もいれば、ラマッラーに行く人もいると語った。
戻れるかどうかわからないため、家族たちは家具や灌漑用パイプ、干し草の俵など、トラックに積めるものはすべて積み込んでいた。
AFP