
ダマスカス: シリア・アラブ共和国のアフメド・アル・シャラア暫定大統領は金曜日、約半年前に長年の支配者バッシャール・アル・アサドを追放して以来初めて、蜂起の発祥地である南部の都市ダラアを訪問した。
国営通信SANAは、イスラム教のイード・アル=アドハーの祝日に行われたこの訪問で、手を振ったり握手したりするシャラア氏を出迎える歓声に包まれた群衆の映像を公開した。
大統領府は声明で、シャラア氏とアナス・カッタブ内相は訪問中にダラアの歴史的なオマリ・モスクを訪れ、群衆の中に指導者がいる様子を撮影した映像を公開した。
またSANAによると、同首相は地元の市民・軍関係者、少数派のキリスト教徒からの代表団とも会談したという。
アンワル・アル・ゾアビ州知事は声明の中で、今回の訪問は 「国家復興への重要な一里塚 」だと述べた。
2011年、アサドに反対する落書きをした少年たちがダラアで拘束され、全国的な抗議デモが巻き起こった。
抗議行動への残忍な弾圧に続いて戦争が勃発した後、反体制派がダラアを掌握し、元戦闘員が軽火器を保持することを認めるロシアの仲介による取り決めの下でアサドに返還される2018年まで持ちこたえた。
12月6日、シャラア氏のイスラム主義組織ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)が同国北西部からダマスカスへの電光石火の攻勢を仕掛ける中、ダラア州の武装グループによる連合軍が結成され、2日後に打倒アサドを支援した。
同州は近年、騒乱に悩まされていた。
AFP