• 国際線約385便が月曜、サウジの９空港から国外の目的地に向けて飛び立った。

ジェッダ：ジェッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港のターミナルは月曜、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）感染拡大防止のため１年以上中止となっていた海外渡航が再開したことを受け、再び旅客で賑わった。

午前１時、サウジの陸・空・海の港で出発便・到着便が再開し、ワクチン接種済みまたは過去６カ月間に感染を経て回復したサウジ国民は渡航できるようになった。

月曜早朝から旅行者が空港に押し寄せる中、人の流れはよく整理され、スムーズに流れた。ターミナルへの入場は有効な航空券を持つ人と障がいを持つ旅客に同伴する介助者に限られた。

施行された最新の規則の一環として、18歳未満のサウジ人は外国でのCOVID-19治療費が補償されるサウジ中央銀行認定健康保険の加入済み証明書の提出が求められる。

またサウジアラビア民間航空局により更新された渡航ガイドラインが発行され、これには同国のコロナ追跡アプリTawakkalna使用に関する要件が盛り込まれた。ガイドラインの条件は余暇、留学、仕事、治療等、渡航目的を問わずすべての旅客に適用される。

リヤド発225便、ジェッダ発75便、ダンマン発66便、その他空港発の19便を含む国際線約385便が月曜、サウジの９空港から飛び立った。さらに、午前中には約300台の車両が陸路のカタール国境を越えた。

サウジの国営航空会社サウディアは30カ国43カ所への運航を再開した。同社は毎週ジェッダから178便、リヤドから153便の定期便を運航すると発表した。

サウディアの長官、イブラヒム・アル・オマール氏は、同社はフライト過程の全ての段階を通して50以上のステップからなる予防措置を導入し、APEX（Airline Passenger Experience Association）が選ぶ世界で最も安全な航空会社10社にランクインしたと述べた。また同氏は、同社はコロナ禍が始まって以降10万便以上を運航し、1000万人以上の旅客を輸送したと付け加えた。

月曜にリヤドを出発した初の国際線フライトの目的地はインドのハイデラバードで、ジェッダ発の最初のフライトはバングラデシュのダッカ行きであった。月曜にリヤドに到着した初の国際線フライトはカイロ発の便で、ジェッダに到着した最初の便はインドネシアの首都ジャカルタ発の便だった。

国際線が再開した一方、サウジ内務省はコロナ感染拡大防止のため事前許可なき13カ国への渡航は直行便・乗継便ともに引き続き禁止だと述べた。

渡航禁止対象国はリビヤ、イエメン、アルメニア、アフガニスタン、シリア、イラン、ソマリア、ベラルーシ、インド、レバノン、トルコ、コンゴ民主共和国、ベネズエラ。

さらに、同省はバーレーンへの渡航者は２回分のワクチン接種を済ませることが必要なこと、18歳未満の小児は渡航不可であることを発表した。外交官および同伴者、航空乗組員および船員、医療サプライチェーンのに関連する会社の従業員、トラック運転手はこの規制から除外される。月曜にバーレーン国境のキング・ファハド・コーズウェイに到着しつつもこれらの要件を満たさなかった人々は入国が許されなかった。

外国渡航後にサウジに戻る旅行者は７日間の自宅隔離が求められる。しかし大多数の国から空路で到着する外交関係者等の外国人はコロナワクチンを完全に接種済みであれば隔離は不要となる。

ワクチン未接種者は、サウジ行きの便の出発時刻の72時間前以降に認定医療機関から発行されたPCR検査陰性証明書の提出が求められ、提出できない場合は搭乗不可となる。

サウジ国民、サウジ在住外国人およびGCC諸国民を除き、サウジアラビアに到着するすべての人は外来診察室、緊急治療室、病院での新型コロナウイルス感染症治療費用が補償される健康保険への加入が必須となる。

サウジ当局は１月29日に陸・海・空の港の再開を延期し、渡航禁止期間を３月31日までから５月17日までに延長していた。海外渡航に関する規則・要件等の詳細情報はwww.saudia.com で確認できる。