
モスクワ:イランの議員たちが国連原子力機関(IAEA)との協力を停止することを賛成多数で可決したことを受け、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は木曜日、モスクワの主要同盟国であるイランのIAEAとの協力停止に反対を表明した。
ラブロフ氏はモスクワでの記者会見で、「イランが核兵器を開発する計画は現在も将来も一切ないというイランの繰り返し表明を、誰もが尊重するよう、イランとIAEAの協力継続を求める」と述べた。
イスラエルと米国の核施設への攻撃による 12 日間の戦争を経て下されたイラン議会の決定は、立法を審査する権限を持つイランの護憲評議会の承認をまだ必要としている。
ラブロフ氏は、この決定はイランの行政機関に対する「助言的なもの」であると述べた。
モスクワはテヘランに重要な支援を提供しているが、週末に米国がイランの核施設を攻撃しても、その同盟国を強力に支持することはなかった。
ロシアとイランは今年初め、画期的な戦略協定を締結したが、侵略を受けた場合の相互支援については規定していない。
イランは、昨年12月にシリアのバシャール・アサド政権が倒れた後、中東で最近数ヶ月間でロシアの主要な同盟国として圧力を受けた2番目の国だ。
ロシアのウクライナ侵攻により、モスクワが資源を再配置し、注目をウクライナにシフトさせざるを得ない状況下で、これはロシアの中東における影響力が衰えている兆候かもしれない、とロシア・イラン関係専門家のニキータ・スマギン氏は指摘している。
同氏は AFP に対し、「ロシアは、少なくとも中東で認識されている超大国の地位を失う可能性がある」と述べ、「同盟国は次々と戦場から排除されている」と付け加えた。
AFP