
ラバト:北アフリカの王国が熱波に見舞われる中、モロッコ全土で月別気温の記録が更新され、時には季節的な記録を20度も上回ることがあったと、国立気象局が日曜日に発表した。
「我が国は、6月27日(金)から28日(土)にかけて、その激しさと地理的な広がりを特徴とする 「チェギ 」型の熱波に見舞われた」と、気象庁(DGM)はAFPに提供した報告書の中で述べている。
この熱波は、南ヨーロッパのジブラルタル海峡をも襲い、モロッコの多くの地域に影響を及ぼしている。
DGMによると、最も顕著な気温異常は大西洋平原と内陸の高原で発生している。
沿岸部の都市カサブランカでは、温度計が39.5度(華氏103度)に達し、2011年6月に記録した38.6度を上回った。
海岸から250キロ(150マイル)離れたララチェでは、2017年に記録した6月の最高気温を0.9℃上回る43.8℃を記録した。
そしてモロッコ中部のベン・ゲリルでは、温度計は46.4℃を記録し、2年前の記録を1.1℃上回った。
DGMによると、合計で17以上の地域が40℃を超える気温に見舞われ、大西洋地域がその影響を受けたという。
「エッサウィラのような海岸沿いの都市では、6月の平均気温を10℃も20℃も上回った」
マラケシュ、フェズ、メクネス、ベニメラルなどの内陸部の都市では、平年より8度から15度高い気温となり、北部のタンジェはその最下位であった。
今後の予報によると、いわゆるサハラ砂漠熱低気圧の影響で、モロッコ内陸部の暑さは続くという。
AFP