
ロンドン:ヨルダン南部の古代都市ペトラを訪れる外国人観光客数は、イランとイスラエル間の戦闘勃発やガザ紛争の影響で、6月は例年に比べて75%以上減少した。
ペトラ開発観光地域局は、2023年同月の6万8,349人、2019年6月の5万3,888人に比べ、6月の外国人訪問者数は1万6,207人を記録した。
同当局は月曜日、2025年上半期の外国人訪問者数が激減したと発表した。2023年上半期の60万6000人の外国人を含む69万2595人の訪問者に対し、17万5510人の外国人観光客を含む25万9798人の訪問者を記録した。
ペトラ開発観光地域庁のファレス・ブライザット長官は、2023年10月に始まったガザ地区でのイスラエル紛争が、6月のイランとイスラエル間の敵対行為とともに、ペトラへの外国人観光客の激減に大きく影響していると述べた。
イスラエルがイラン国内を空爆し、テヘランがイスラエルの町に向けてミサイルや戦闘用ドローンを発射したためだ。アメリカはまた、イランの3つの核施設を標的にした。欧米諸国によるヨルダンへの渡航警告は出なかったが、イスラエル、イラン、そして後に緊張が高まるにつれてカタールにも同様の警告が出された。
ブライザット氏は、ペトラへの国内およびアラブ人観光客の減少が、2023年以降の観光事業が直面する課題に拍車をかけ、収益の減少につながっていると述べた。ヨルダンの人口の約85%は直接的、間接的に観光に依存しており、遺跡への入場料が当局の主な収入源となっている。
同氏によると、当局は観光部門を支援する計画を立てており、ペトラのホテルでは予約の90%以上がキャンセルされ、閉鎖やスタッフの解雇につながっているという。
ペトラホテル協同組合のアブドゥラー・ハサナット会長によると、28のホテル、合計1,975室が閉鎖を余儀なくされ、これはペトラ地域の全ホテルの56%に相当するという。