
ガザ市:国際赤十字委員会(ICRC)は火曜日、ガザの援助物資配布現場周辺での死傷者の「急激な増加」により、すでに限界に達している同地域の医療体制がさらに逼迫していると発表した。
ICRCは声明で、ガザ南部にある同委員会の野戦病院で、5月下旬に新たな援助物資配布現場が設置されて以来、200人の死亡が確認されたと述べた。
また、同施設では「武器による負傷者2,200人以上を治療し、その大半は21件を超える大規模な負傷者発生事件で負傷した」と付け加えた。
「過去1ヶ月間、援助物資の配布現場に関連する大規模な負傷者発生事件が急増し、ガザの崩壊した医療システムが機能不全に陥っている」とICRCは述べた。
「これらの事件の規模と頻度は前例のないものだ」と述べ、5月下旬以降、同野戦病院で治療した患者数は「前年の全大量負傷事件における患者数よりも多い」と付け加えた。
負傷者の流入に対応するため、ICRCは、全職員が緊急対応活動に協力していると述べた。
「理学療法士は看護師を支援し、傷の清掃と包帯、バイタルサインの測定を行っている。清掃員は現在、担架を必要とする場所へ運ぶ看護助手として働いている。助産師は緩和ケアに従事している」と付け加えた。
米国とイスラエルが支援する民間団体「ガザ人道財団(GHF)」は、イスラエルがガザ地区への物資供給を2ヶ月以上停止し、飢饉の危機が迫っているとの警告が発せられたことを受け、5月26日に活動を開始した。GHF の活動は、混乱した状況と、食糧の配給を待つ人々にイスラエル軍が発砲したという報告がほぼ毎日寄せられることで、困難を極めている。
国連人権高等弁務官事務所は金曜日、配給所での食糧の配給を待つ間に 500 人以上が殺害されたと発表した。
GHF は、その支援拠点のすぐ近くで銃撃による死亡事故が発生したことを否定している。
ガザの医療制度は数ヶ月間にわたり崩壊寸前の状態にあり、ほぼすべての病院や医療施設が機能停止または一部しか機能していない。
21 ヶ月前に戦争が始まって以来、イスラエルはガザへの物資や援助の搬入を厳しく制限しており、病院が発電機に依存している医薬品、医療用品、燃料など、あらゆる物資が不足している。
AFP