
ダマスカス:シリア南部のドゥルーズ派が多数を占めるスワイダで、ベドウィン族と地元の戦闘員との衝突により 8 人が死亡したと、監視団体が日曜日に発表した。当局は、事態の収拾のために治安部隊を派遣した。
この衝突は、4 月と 5 月にドゥルーズ派と治安部隊との戦闘で数十人が死亡して以来、この地域で初めて発生した致命的な暴力事件だ。
シリア人権監視団は、少なくとも 8 人が死亡し、そのうち 6 人はドゥルーズ派、2 人はベドウィン族であると発表した。
地元メディア「Sweida 24」は、医療関係者の情報として、スワイダの東部、マクス地区で発生した武力衝突と相互砲撃により、「子供 1 人を含む 7 人が死亡、約 32 人が負傷した」と死傷者数を伝えた。
また、同メディアは、この暴力事件により、ダマスカスとスワイダを結ぶ高速道路が閉鎖されたとも報じた。
メディアへの対応は許可されていないため、匿名を希望したシリア政府筋は、AFPに対し、当局は事態の鎮静化のために治安部隊を派遣していると述べた。
スワイダ県知事のムスタファ・アル・バクール氏は、有権者に「自制を保ち、改革を求める国民の声に応えよう」と呼びかけた。
シリアのドゥルーズ派の人口は約 70 万人で、スワイダにはこの宗派最大のコミュニティがある。
ベドウィン族とドゥルーズ派はスワイダで長年の確執があり、時折暴力事件が発生している。
長期間にわたる、シリアの独裁者バッシャール・アサド前大統領が追放されて以来、新政権下における少数派の権利と安全に対する懸念が高まっている。新政権は、より広範な治安の回復にも苦戦している。
4 月と 5 月に、新治安部隊とドゥルーズ派の戦闘員との衝突で数十人が死亡し、地元指導者や宗教指導者が、事態の悪化を食い止め、ドゥルーズ派の戦闘員を新政権にうまく統合するための合意書に署名した。
AFP