
エルサレム:イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の補佐官が、ガザでの戦争中に極秘の軍事情報を漏らした容疑で、公聴会を待って起訴される見通しだと、イスラエル司法長官が日曜日に発表した。
ネタニヤフ首相の側近であるヨナタン・ウリッチ氏は、2024 年後半に司法当局が捜査を開始したこの事件について、いかなる不正行為も否定している。首相は、ウリッチ氏をはじめとする側近たちに対する捜査を「魔女狩り」と表現している。
ガリ・バハラヴ・ミアラ司法長官は声明で、ウリッチ氏と別の側近がイスラエル軍から秘密情報を入手し、ドイツの新聞ビルト紙に漏らしたと述べた。その目的は、ネタニヤフ首相に対する世論を形作り、2024年8月下旬に、ガザでパレスチナ人によって6人のイスラエル人人質が殺害された事件に関する議論に影響を与えることだった、と述べた。
人質の死はイスラエルで大規模な抗議デモを引き起こし、人質の家族は、政治的な理由で数週間にわたって停戦交渉を停滞させたネタニヤフ首相を非難した。
ネタニヤフ首相はこれを強く否定している。首相は、交渉決裂の責任はハマスにあると繰り返し主張しているが、ハマスは、合意に至らなかったのはイスラエルの責任だと主張している。
当時の国防当局者によると、殺害された 6 人の人質のうち 4 人は、停戦合意が成立した場合、ハマスが解放する 30 人以上の人質のリストに含まれていた。
問題のビルト紙の記事は、人質たちがガザ南部のハマスの地下トンネルで、殺害された状態で発見された数日後に掲載された。
この記事は、間接停戦交渉におけるハマスの交渉戦略の概要を記載、交渉の行き詰まりに関するネタニヤフ首相の主張とほぼ一致していた。
ビルト紙は調査の発表後に、情報源についてはコメントしない、記事の内容は信頼できる文書に基づいていると述べた。
今年1月に2か月の停戦が成立し、38人の人質が解放されたが、イスラエルはガザでの攻撃を再開した。現在、両者はドーハで間接交渉を続けており、新たな停戦合意を目指している。
REUTERS