• 国連の世界食糧計画（WFP）は7月上旬、パンに使う小麦粉の価格が、戦争が始まる21カ月以上前に比べて3000倍になっていると警告した。

ヌセイラット：戦争で荒廃したガザで栄養失調が急増し、国連によると、何万人もの子供や女性が緊急の治療を必要としている。

ガザの民間防衛機関は、「深刻な飢餓と栄養失調」による乳幼児の死亡が増加していることを指摘し、この1週間で少なくとも3人が死亡したと報告した。

「これらの悲痛なケースは、直接的な爆撃によるものではなく、飢餓、粉ミルクの不足、基本的なヘルスケアの欠如によるものだ」と民間防衛のスポークスマン、マフムド・バサル氏は述べた。
ガザ北部から中心都市ヌセイラットに避難している45歳の父親、ジアド・ムスレさんはこう語った： 「私たちは死につつある、子どもたちも同様だ」

「子どもたちは食べ物を求めて泣き叫ぶ。空腹のまま、空腹のまま、空腹のまま眠りにつく。食べ物はまったくない」

「たまたま市場に少量出回ったとしても、その値段は法外で、誰も買うことができない」

日曜日、ヌセイラットの国連学校から避難所になった場所にある食料配給所では、子どもたちが自分の順番を待つ間、皿を叩いて楽しんでいた。

そのうちの何人かは、空腹で顔がやせ細っていた、とジャーナリストが伝えた。

ウム・サメ・アブ・ゼイナさんは、ヌセイラットで食事を待つ間、痩せた顔から頬骨が出ていた。

「私たちは十分に食べていない。私は食べず、もらった食事は娘のために残しています」と彼女は言い、高血圧や糖尿病など、さまざまな健康不安があると付け加えた。

国連や援助組織だけでなく、ガザの人々も、枯渇した在庫のために、市場に出回っているわずかな食料の価格が高騰していると頻繁に訴えている。

国連の世界食糧計画（WFP）は7月上旬、パンに使う小麦粉の価格が、21カ月以上前の開戦前に比べて3000倍になっていると警告した。

7月上旬にガザ市を訪れたWFPのカール・スカウ所長は、この状況を 「これまで見た中で最悪 」と表現した。

「私が会った父親は、この2ヶ月で25kgも痩せていた。国境を越えれば食料があるのに、人々は飢えている。キッチンは空っぽで、パスタを少し浮かべたお湯を出している」とスカウ氏は言った。

栄養失調が子供や妊婦に及ぼす影響は、特に悲惨なものである。

AFP