
パレスチナ自治区、シルワド:パレスチナ自治政府は、木曜日、イスラエル人入植者がヨルダン川西岸地区のある村で住宅や自動車に放火し、1人が死亡したと発表した。
パレスチナ保健省は声明で、「夜明け、シルワド村の住民宅や自動車に、入植者が放火し、40歳のハミス・アブデル・ラティフ・アヤドさんが煙を吸い込んで殉職した」と発表した。
目撃者も、イスラエル人入植地がいくつかあるヨルダン川西岸地区中央部のシルワド村で、同様の攻撃があったと証言している。
木曜日の攻撃で自宅が放火されたシルワド村の住民、ラファト・フセイン・ハメドさんは、「(入植者たちは)車でやってきて、手当たり次第に火を放ち、逃げ去った」と述べた。
ハメドさんは、襲撃者は「前哨基地からやってきた」と述べた。これは、正式に認められた入植地とは対照的に、イスラエル法では違法とされる無許可の入植地を指す。
1967 年以来イスラエルが占領しているヨルダン川西岸地区にあるすべての入植地は、国際法では違法とされている。
パレスチナ自治政府(PA)は、シルワド周辺のいくつかの村も入植者による襲撃を受け、車両、住宅、農地が放火されたと述べた。
PA の政府報道機関によると、「入植者に同行していたイスラエル兵は、コミュニティを守ろうとした非武装のパレスチナ人民間人に実弾と催涙ガスを発射した」とのことだ。
AFP の取材に対し、イスラエル軍は、報告された事件について調査中だと述べた。
ヨルダン川西岸地区には、約 300 万人のパレスチナ人が、約 50 万人のイスラエル人入植者と共存している。
2023年10月にハマスがイスラエルを攻撃したことをきっかけとしたガザ戦争以来、この地域では暴力事件が急増している。
今月初め、シルワドの南東にあるタイベ村では、パレスチナ自治政府と目撃者たちが、イスラエル人入植者による2件の放火事件を報告した。
2015年には、パレスチナ人夫婦と乳児が、同じくヨルダン川西岸中央部のドゥマ村を入植者が襲撃し、焼死した。
パレスチナ自治政府(PA)の統計に基づく AFP の集計によると、ガザ戦争開始以来、イスラエル治安部隊と入植者は、ヨルダン川西岸地区で過激派と民間人を含む少なくとも 966 人のパレスチナ人を殺害している。
公式統計によると、同期間に、民間人や軍人を含む少なくとも 36 人のイスラエル人が、パレスチナ人の攻撃やイスラエル軍の作戦中に殺害されている。
AFP