
ダウド・クッタブ
アンマン:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により2か月以上閉鎖さていた、エルサレムのアルアクサ・モスクでの礼拝が5月31日に再開される。
市内の聖地を管轄するイスラミック・ワクフは、コロナウイルスの感染拡大を防止するための予防的措置の実施を条件として礼拝の再開に同意した。
イスラム教で3番目に重要な聖地である同モスクは、3月中旬に閉鎖され、ワクフのスタッフを除くすべての礼拝を禁じていた。
イスラミック・ワクフのメンバーであるハリル・アサリ氏は、アルアクサ・モスクへの礼拝者はパレスチナ保健省が定めた安全対策を順守する必要があると述べ、当局にとって最大の懸念は過密状態の可能性だと付け加えた。
「特にモスクの門での過密状態を避けるために、あらゆる予防策を講じるようにワクフの警備員には指示しています」
モスクでは日曜日の夜明けに多くの礼拝者が来場すると予想している。アルアクサ修復の王立ハシミテ基金の理事、ワスフィ・カイラニ氏がアラブニュースに語ったところによると、エルサレムの当局は礼拝者の安全な帰還のために必要な準備をすべて行ったという。
「アクサの敷地全体が消毒され、礼拝者が距離を置いて祈るようにサークルを描きました」
同氏はまた、地元のボランティアがモスクのスムーズな再開を見守り、社会的距離の確保などの予防措置が確実に遵守されるようサポートするとも付け加えた。
カイラニ氏は、巨大な敷地内には何千人もの礼拝者を収容できる多数のモスク、ホール、大きな広場などがあるが、社会的距離を確保するルールを尊重する必要があると指摘した。
ワクフの警備員であるナセル・アブ・シャリフさんは、新型コロナウイルス感染症の予防策が確実に実行されるように、スタッフ全員がボランティアやスカウトと協力して配置されると述べ、「日曜日の夜には数千人が礼拝すると予想される」と語っている。
エルサレムの活動家であるサラ・ズヒカ氏は、予防措置は人々に受け入れられるだろうとアラブニュースに語った。
「ワクフ評議会の決定は好評であり、人々はワクフの当局者と警備員の厳格なガイドラインに従いながら、アルアクサに戻ることを熱望しています。エルサレムの人々はこれまで行くことができなかったモスクに戻りたくてしょうがないのです」
礼拝者は社会的距離を確保するだけでなく、フェイスマスクと手袋を着用し、自分のマットを持参する必要がある。パレスチナでは、これまで435人の新型コロナウイルス感染者が確認され、うち3人が死亡している。