
ナジア・フーサリ
ベイルート:経済悪化に対する政府の対応への批判がソーシャルメディア上で高まる中、レバノンの活動家の逮捕が増えている。
今回の事件では、活動家のミシェル・チャムーンが木曜日、ソーシャルメディア上でミシェル・アウン大統領に対して屈辱的とみなされるコメントを書いたとして国家保安当局により逮捕された。
何十人もの抗議者がベイルートとジュベイルおよびトリポリを結ぶ主要道路を封鎖してチャムーンの即時釈放を要求し、アウンと自由愛国運動指導者ゲブラン・バシルに対抗するスローガンや侮辱を唱えた。
これにより、軍の指揮官と軍警察が介入する前に、治安部隊との衝突へと導かれた。陸軍将校と多数の抗議者が負傷した。
木曜日の夕方、チャムーンはベイルート弁護士会のメルヘム・カラフ会長が介入した後に釈放された。
シャムーンは、彼が抗議者たちの圧力により釈放されたこと、また釈放される前に、「今後共和国の大統領を侮辱しないという誓約に署名」させられたことを語った。。しかし、「私たちは民主主義の共和国に住んでいる。私は、私が批判したい人間を批判する」とシャムーンは強調した。
シャムーンは釈放後、カラフと共にジュニエ幹線道路上の抗議者たちに加わった。その後、抗議者たちは交通のために道を開いた。
「レバノンの抗議者を擁護する弁護士委員会」のメンバーである弁護士ハッサン・バッツィは、アラブニュースに語った:「レバノンにおける表現の自由は、弁護士協会が強調するように、神聖なものである。レバノンの憲法で保護されているものだ」
しかし、「ソーシャルメディア上の活動家たちが知らないのは、批判には限界があり、法律が共和国の大統領を侮辱することを禁じていることだ」とバッツィは述べた。
バッツィはさらに加えた:「人々はこれ以上、悲惨な財政と経済状況のために受けている生活苦に耐えられない。そのために国への信頼を失っている」
「政治権力が活動家を脅迫しようとしたり、コメントを削除しなければ逮捕するなどと脅すことは、受け入れられないものだ」と彼は述べた。
「このようなことは、検察官の要請に応じて裁判官が判決を下した場合にのみ行われるものである。しかし、すべての保安機関は敵を脅かそうとしている」
活動家キンダ・ハティブと兄・バンダルの行方は、キンダがソーシャルメディアにコメントを投稿したことにより国家保安当局に逮捕された後も、依然不明である。キンダがイスラエルの工作員であると非難するキャンペーンがソーシャルメディア上で立ち上げられた。
「レバノンでは、大統領を侮辱する者は2年の禁固刑を言い渡される。一方、全能の神を侮辱する者が言い渡される禁固期間は1年だ」とバッツィは述べた。
「これらの法律の改正は政治権力の利益に反するため、議会はそれを実行するつもりはない。権力者は国民の批判の高まりと抗議デモを恐れている」
サミール・カシル財団の活動家ジャッド・シャーラーはこの3年間、特に2019年10月に勃発したデモの後、レバノンにおける抑圧は高まり、国民の自由は減少したと語る。
「メディアの専門家や活動家に対する権利侵害が95件以上あった。うち18件は裁判に持ち込まれた」と彼は付け加えた。
「これは、政治権力を害するおそれのある表現を行う者は誰もが逮捕と尋問の対象となることを、人々に知らしめることを目的としているものだ」
表現の自由に関する法律は「30年以上前のもので、それ以来概念や価値観が変わったこと、表現方法が進化したことが考慮されていない」とシャルーア氏は述べた。「しかし、国家は抑圧を進める機会を確実にものにしている」