
モロッコ、ムーレイ・ブッセルハム:政府の発表によると、国内感染の急上昇を受け、東部モロッコで新しく開設された病院では日曜日から約700人の新型コロナウィルス患者が入院することになる。
東部ケニトラ地方にある果物梱包工場で集団感染が見つかった後、金曜日にモロッコでは一日の記録的な新型コロナウイルス感染症例数が報告され、それにより政府はこの地方での規制の強化に踏み切った。
北アフリカにあるこの王国では3月初めに最初の新型コロナウイルスの症例が確認された後は毎日平均100人以下の新たな感染者数を記録してきたが、金曜日になって主にケニトラで500以上の新たな症例が報告された。
公式通信社MAPによると、当局は施設を閉鎖して労働者の検査を行い、集団発生の「責任追及」のための調査を開始したと、アブドゥルワーフィー・ラフティート内務大臣が語った。
大臣はさらに、この野外病院には日曜日から「約700人の登録感染者」が入院することになると付け加えた。
ケニトラにあるイチゴ畑では、普段であればこの時期には沢山のイチゴを狩る労働者で溢れているが、この週末には人影が見られなかったと、AFP通信のカメラマンが語った。
この地区にあるいくつかの町は封鎖され、住人の集団検査が行われた。住人は「余程の必要」がない限り外出をしないように要請を受けた。
封鎖された町のひとつであるムーレイ・ブッセルハムでは、いつでも感染が確認された患者を搬送できるように多数の救急車が配置された。
人口3,400万人のモロッコではこれまでに9,800強の新型コロナウイルスの症例と213人の死亡が報告されている。
当局は6月9日に3月半ばから施行されてきた規制の段階的解除を発表していたが、主要都市では今も対策が実施されており、公衆衛生非常事態宣言は7月10日まで延長された。
公共の場ではマスクの着用が義務付けられており、集会は禁止、モスク、映画館、劇場は閉鎖されてる。レストランやカフェは営業しているが、持ち帰り用の注文に限定されている。
王国の国境は「当面の間」閉鎖されたままである。
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