


アラブニュース
ロンドン: イランでは、故カセム・ソレイマニ元帥に捧げられた記念像が、その美的特徴のために嘲笑を浴びている。
ジロフト市にある、1月にバグダッドでの米軍の空爆で死亡した元コッズ部隊の隊長の記念像は、英国のコメディアン、ミスター・ビーンになぞらえられている。
バンダール・アンザリの街にある像には、不自然に長い腕と、胸の上でぎこちなく握りしめた手を持つソレイマニの姿が描かれている。
このバンダール・アンザリの像はあまりにも大々的に嘲笑されたため、この像を依頼した当局は恥ずかしくなった。最後に見られたのは、白いシートで覆われた姿だった。
「レジスタンス公園」の目玉であるデルガンの像は、左腕の長さが特徴的である。
イラン各地の政府関係者は、ソレイマニへの忠誠心を示すために、競って記念像を建てている。
国からのクリエーターの流出、芸術表現に対するイランの締め付け、あるいはプロパガンダの制作に協力しないアーティストの拒否などが、彫像の悲惨な品質の原因なのかもしれない。
こうした記念像への反響にもかかわらず、イラン政府はソレイマニのオマージュにも目を向けている。
テヘラン美化機構は、独自の像の制作を依頼し、アーティストに作品を募集している。
この国の創作力不足を回避するために、イラン国外の彫刻家にも作品の応募を呼びかけている。