
ハーグ:多数の死者を出したベイルートでの爆発を受け、国連特別法廷は水曜日、2005年のラフィク・ハリリ元レバノン首相暗殺事件の評決を延期することを発表した。
法廷の判決は金曜に下される予定だったが、裁定は8月18日まで延期されたと、声明の中で述べられている。
ベイルートの港で火曜に起きた大規模な爆発により、少なくとも113人の死者が出たと、レバノンのハマド・ハッサン保健相は水曜日朝に述べた。
爆発の原因は、港に安全対策不備のまま保管されていた硝酸アンモニウムだとされている。
レバノン特別法廷は「昨日レバノンを揺さぶったこの悲劇的な事件によって、深く悲しみ、衝撃を受けている」と声明の中で述べた。
「法廷は、この困難に際し、レバノン国民に連帯の意を表する」
特別法廷は、8月18日まで「判決の宣告を延期する命令」を出した。
2005年、ベイルートでの大規模な自爆攻撃によってスンナ派の億万長者ハリリらが殺害されたが、この事件をめぐり、シーア派組織ヒズボラのメンバーとされる4人が、オランダの特別法廷で被疑者欠席のまま裁判にかけられている。
ハリリ暗殺をきっかけに始まった一連の抗議運動の結果、シリア軍は30年間駐留していたレバノンから退去することになり、この事件は中東情勢を変えるものとなった。
この法廷は、テロ事件を調査するために設置された最初の国際法廷であると宣伝され、国連安全保障理事会の決議に基づいて2009年に始まって以来、その費用は少なくとも6億ドルに上る。
しかし、この法廷はその信用性に疑いをもたれており、ヒズボラの指導者ハサン・ナスララは被告人を引き渡すことを拒み、裁判は携帯電話の記録にほぼ完全に依存している。
4人の被告人は、ハリリと他21人に対する「故意の殺人」、爆破によって負傷した226人に対する殺人未遂、テロ攻撃共謀の罪状で、2014年に裁判にかけられた。
サリム・アヤシュ(56)は、2005年2月14日にハリリの車列付近で爆薬を大量に積んだトラックが爆発した爆破行為の実行チームを率いたとして、起訴されている。
アサド・サブラ(43)とフセイン・オネイシ(46)は、でっちあげの組織が事件の責任を主張する偽のビデオを、ニューステレビ局アルジャジーラに送ったとされている。
ハッサン・ハビブ・メリ(54)は、この陰謀への全体的な関与で起訴されている。
爆破の立案者とされるヒズボラ指導者ムスタファ・バドレディンも法廷から起訴されているが、彼は、2016年5月にシリア政府との戦闘中に死亡したと考えられている。
刑の宣告は先になるが、生存している被疑者たちは、有罪であれば終身刑となる。
AFP