
テルアビブ/ガザ:イスラエルが8月13日、ガザへの燃料出荷を停止すると述べた。飛び領土のパレスチナ人が発火バルーン(風船)を発射し、イスラエル国境地帯の農地に放火したことを受けての対応である。
イスラム教組織ハマスが支配するガザ地区のパレスチナ人は最近数日にわたり、発火材を積んだ多数のヘリウム風船を発射した。イスラエルにガザ地区の封鎖を緩和し、新たな経済プロジェクトを許可するように圧力をかけるためである。
イスラエルはその地上および海上封鎖に対するハマスからの安全保障上の脅威に言及し、報復としてガザ地区の主要商用検問所を閉鎖すると共に、戦闘機や戦闘ヘリコプター、戦車でハマスの軍事施設を攻撃した。
8月13日にはこれらの措置がさらに強化され、国防大臣のベニー・ガンツがガザへの燃料の持ち込みを停止する命令を下した。イスラエルに対する「ガザ地区からの発火バルーン発射が続いていることを考慮した」と、同国防相は声明で述べた。
ハマスの広報官ファウジ・バルフームはこの措置を「重大な攻撃行為」と呼び、封鎖されているガザ地区の人々の危機的状況をさらに悪化させるのが狙い」と述べた。この地中海沿岸の飛び領土は、燃料とガスの大部分をイスラエルに依存している。
ガザの主要電力配給会社の職員モハマド・タベットによれば、燃料供給の停止はガザ唯一の発電所の稼働を停止させ、家庭や企業でさらなる停電を引き起こす可能性があるという。
ガザに住むパレスチナ人は6時間の電力供給を受けた後、10時間電気を止められる。
暴力的な状況が極度に激化したことを受けてエジプト、カタール、および国連が仲介した停戦協定は、イスラエルが工業地帯や病院を含む新たな開発プロジェクトを許可することを確認するはずだった。
ハマスはイスラエルがそれらの合意事項を完全に守っていないと非難してきた。ハマスをテロ組織と見なすイスラエルは直接交渉を避けており、これまで一度もこの取り決めを公に認めていない。
イスラエルは8月12日、パレスチナ人に漁業を許可するエリアを15マイル(24km)から8マイル(13km)に減らし、バルーン発射への対抗措置と指摘している。
–ロイター