
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトとトルコの間の緊張が高まる中、エジプトのサメハ・シュクリ外相はUAEのシェイク・アブドゥラ・ビン・ザイド・アル・ナハヤン外相と、東地中海の海域における最近の成り行きについて議論を交わした。
両外相はまた、両国の関係やあらゆる分野で協力を高める方法についても話し合った。UAEの国営通信社WAMが報じた。
これと時を同じくしてギリシャが、トルコとの協議の拒否を表明した。東地中海の海域やガス探査を巡って対立するトルコとの緊張緩和を目的とする両国間の協議を、NATOが仲介していた。
トルコはギリシャを挑発している。ギリシャは広く認知された国際合意に従ってエジプトとの海上境界線を引いたが、トルコは勝手に東地中海のガス田探査を進めて国際社会の非難を浴びている。
「UAEとエジプト・アラブ共和国の間には深い兄弟的な関係があり、今後も引き続き互いを強化し合い、提携できる分野を開発していきたい」とビン・ザイドUAE外相は述べた。
両国は、東地中海やリビア関連やその他多くの問題で、似通った見解を共有している。
同外相は、UAEは東地中海の安定を脅かすいかなる措置も拒否するとの決意を示した。
先月エジプトとギリシャは両国間の海域を定める合意に署名したが、トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領はこれを無意味と発言した。
エジプトはこのトルコの立場に対して驚きを示すことで返し、合意やその詳細内容を知らない第三者がそのような発言や主張をしてくるとは驚いたと述べた。
2日前にマイク・ポンペオ米国務長官は、ギリシャとトルコの各政府に対し、トルコの強硬な発言後に高まる東地中海の海域やエネルギー貯蔵を巡る緊張の緩和を呼び掛けた。