
ベイルート:レバノンは、人を多く載せすぎた救命ボートで海を渡って、危機に見舞われた国から脱出しようとした子供1人を含む4人の遺体を収容したと、21日に民間防衛局は述べた。
国連の平和維持軍兵士は、一週間前、レバノンの海岸沖の公開で一体の遺体を収容し、窮地に陥っていたボートから36人を救出した。
生き残った人の家族は、ボートは約1週間、食料も水もなく漂流し、その間に乗船していた数人が亡くなったり、助けを求めて海に飛び込んだりしたと述べた。
遺体はその同じ不運な渡海からのものだと思われる。
18日から「4人の遺体を収容しました – 2人のレバノン人、その一人は子供でした、そして若いインド人男性とシリア人男性でした」と、民間防衛局の海上救助隊のサミアー・ヤズベク隊長はAFP通信に対し述べた。
遺体はレバノンの北部と南部の海岸沖の4カ所で発見され、捜索は続いていると彼は付け加えた。
国連難民高等弁務官事務所は、ボートから25人のシリア人、8人のレバノン人、その他の国籍の3人が救出されたと先週述べた。
救命ボートに最初に何人の男性、女性、子供が乗り込んだのか、従って何人がなお行方不明になっているのかは明らかではない。
海軍は、他のどの犠牲者も発見するために、レバノンの領海の内外で捜索の段階を引き上げるつもりだと19日に述べた。
貧困に陥っているレバノン北部の都市、トリポリ出身の、行方不明者の親族は、この渡航に関与した密入国斡旋業者とは、この惨事以降、連絡がとれなくなっていると述べる。
彼らはこの男に対し3件の訴状を提出しており、男は業界では有名な人物だという。
軍の情報筋は、乗船者とボート所有者の仲介をした人物は逮捕されたと19日に述べた。
この数週間、何十人ものレバノン人やシリア人が、レバノンから地中海のキプロス島に渡ろうと危険な船の旅を試みてきたと、両当局は述べる。
欧州連合に加盟するキプロス共和国は、わずか160km(100マイル)離れたところにある。
レバノンはこの数十年で最悪の経済危機に苦しんでおり、2月以降は新型コロナウイルスのパンデミックにより苦闘が倍加している。
また、190人以上が死亡し、首都の大部分が破壊され、政治階級に対する大衆の怒りを再燃させた先月のベイルートの港湾での巨大爆発によっても動揺している。