
【カイロ】アムネスティ・インターナショナルは木曜日、今年に入ってからリビアに戻ってきた数千人のヨーロッパ行きの移民が強制失踪させられたと述べた。移民は首都トリポリにある、国連支援政府と同盟関係にある民兵が運営する非公式な拘置所に滞在していたが、その後強制退去させられた。
同グループの最新報告書では、リビア東部の敵対する当局が数千人の移民を「正当な手続きや強制送還に異議を唱える機会もなく」強制的に追放したとも述べている。
長年の独裁者ムアンマル・カダフィ政権を転覆させ殺害した2011年の反乱後に混乱に陥ったリビアは、戦争と貧困から逃げヨーロッパへと向かうアフリカとアラブの移民のための主要な通過点となっている。
ほとんどの移民は、設備が悪く安全性を欠いたゴムボートで危険な旅をしている。近年、EUはリビアの沿岸警備隊やその他のリビア軍と協力して移民の流れを阻止しており、数千人が海上で入国を阻止されリビアに送還されている。リビア東西の当局にコメントを求めて繰り返しの電話を掛けたが、応答は無かった。
アムネスティによると、1月1日から9月14日までの間に女性や子供を含む約8,500人の移民が捕らえられ、リビアに連れ戻されたという。2016年以来、推定6万人の男女子供が海上で捕獲され、出発地点であるリビアに連れ戻された。
「EUとその加盟国は、何万人もの大人子供を虐待の悪循環に陥れ、人々の命と尊厳を軽視する政策を実行し続けている 」と、アムネスティの地域副部長であるダイアナ・エルタホーイは述べる。
西部の非公式な収容所に連行された後、2020年には数千人が強制失踪させされている。
アムネスティによれば、リビアは、トリポリのいわゆるタバコ工場を含む政府の同盟民兵によって運営されているという。
そこでは移民や難民は、民兵や武装集団・人身売買業者に拉致される「恒常的なリスク」に直面している。
彼らは「安全で合法的な経路を見つける希望がほとんどない残酷な悪循環の中に閉じ込められている」と報告書は述べている。「ある者は、確実に解放されるために家族が身代金を支払うまで、拷問やレイプを受けている。暴力、拷問、飢餓、そして医療の提供をしなかった結果、拘留中に死亡する者もいる。」
エルタホイ氏は、EUに対し、リビア当局との協力を「一から再考」し、「これ以上の支援を行うには、難民や移民に対する恐ろしい虐待を止めるための即時行動を条件にする」よう促した。
2020年、リビア東部当局は5,000人以上の難民と移民を強制的に追放し、追放の理由として「伝染病」を持っていたらしい、ということを挙げています。
アムネスティはいつ発生したかは明言しなかったが、チャド人3人が降りるまで、南東部の都市クフラへのバスの進入をリビア東部の軍が阻止した事件を引用した。彼らはCOVID-19テストを受けるように命じられ、街の外の砂漠に放置された、他の乗客は全員リビア人であったが、それ以上のチェックやテストなしに入ることを許可された。
AP通信