
ナジア・フーサリ
ベイルート:船長と海運業者は10月6日、400万リットルのガソリンをシリアに密輸しようとした罪で逮捕された。
レバノンでのこの逮捕によって、アメリカが制定したシーザー法に対する目に余る違反に光が当たった。シーザー法はアサド政権との取引を対象とし、違反に制裁を課す法律だ。
アルカアの国境自治体の責任者、バシール・マタール氏はアラブニュースに、燃料の不法移送、密入国といった密輸は、レバノンのシリアとの国境ではびこっており、そして儲かるルートをめぐって敵対する暴力団が抗争していると語った。
「国境のアルカア平原の外れで、密輸品の取引場所として使われた土地をめぐって、シリアとレバノンの家族や一派の間で…抗争が起きました」と、マタール氏は語った。
「私たちは密輸目的で使用するために、いくつかの集団が国境近くの土地を手に入れようとしているのを目撃しています」
治安当局筋はアラブニュースに、パナマ船籍のジャガーSが イランが支援するヒズボラ集団とアマルの悪名高き拠点、ザハラニのレバノン沖で逮捕されたと語った。
捜査当局はこの船の乗組員はシーザー法を回避するつもりだったと考えており、レバノンの軍情報部と警察は、2人の拘留者がシリアに燃料を密輸する前に、レバノンで荷下ろしする計画を自供したことを示唆した。この船の航海はイスタンブールを出発し、9月末にレバノン沖まで到着する前に、ギリシャのクレタ島に行っていた。
「この船はレバノンの領海に入る前に、衛生で監視されないように、GPS装置の機能を停止させていました」と、治安当局筋はアラブニュースに語った。
「波止場に付くとすぐに、船の貨物は密輸に加担する者たちと協力して、荷を解かれることになっており、シリアまで数回に分けて陸路で運ばれ、この作業から恩恵を受けて、レバノンとシリアの不法な国境地帯を支配する勢力によって守られることになっている。
「レバノンの税関による積荷目録の検査では、パナマ国旗を付けているこの船が、過去数年で1度以上名前を変更してきたことが明らかになりました」
「ダマスカスのハラスタに拠点を置くシリアのアルナエム社は、シーザー法を回避しようとして、陸路でシリアへ密輸して、レバノン領土からガソリンの出荷品を受け取るために、レバノンの影響力を持つ人間たちとやりとりをしています」