
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプト外務省は、亡命者と難民を保護し支援するとの約束を着実に果たし、そのためには援助国とエジプト政府間の調整作業が重要になると主張した。
エジプトに居住するシリア難民とその受け入れ先コミュニティを支援するための地域対応計画を立ち上げ、2020~2021年にアフリカ・イラク・イエメンからやって来る難民と亡命者を受け入れる国家としての対応計画を立ち上げるため外務省が主催したイベントで、エジプト政府の姿勢が明確になった。
エジプトのイハブ・フォージ外相補佐官(多国間問題・国際安全保障を担当)は、援助国が提供する財政支援を割り当てる際に、国籍に関係なく難民を平等に扱うことの重要性を強調した。
フォージ補佐官は、エジプトが非常に多くの難民を受け入れており多大な負担を負っているため、エジプトに対する国際的な支援を増額する必要があることを強調した。
国連のエジプト担当リチャード・ディクタス常駐調整官は、エジプト政府の負担を軽減するため支援金を増やすよう援助国に対し促した。
ディクタス調整官はさらに、特に新型コロナの流行を踏まえ、最も脆弱な状態にある難民や移民に援助が確実に届くため、国連はエジプトの全機関の間での調整を着実に行うと言明した。
国連難民高等弁務官事務所の駐エジプト代表カリム・アタシ氏は、難民・亡命者・移民を受け入れたエジプト政府と国民に感謝の意を表し、受け入れに必要な費用に見合った資金援助を国際社会からエジプト政府が得られていないと述べた。
アタシ駐エジプト代表は、エジプト政府が難民たちを保護し確実に基礎的社会サービスを得られるよう尽力していることを称賛した。
このイベントには国際機関や市民団体の代表者が出席した。